コラム

『週刊ヴァンガードコラム』

第18回 『忍ぶか忍ばざるか~むらくも』

みなさん、こんにちは!第18回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
さて今回は前回の《たちかぜ》に引き続き、ブースターパック第10弾「剣牙激闘」に収録されているクラン《むらくも》のユニットたちと、その能力の開発エピソードをご紹介していきたいと思います。
 
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ブースターパック第10弾「剣牙激闘」の商品情報はこちら!
 
《むらくも》は前回のコラムでお話しました《たちかぜ》と同様、惑星クレイの軍事国家ドラゴンエンパイアに所属しているクランで、諜報や拠点警備などに携わっている部隊です。
 
彼ら《むらくも》を語る上で、外せないもう一つのクランがあります。それが《ぬばたま》。どちらも“忍術”を得意としており、お互い“テクニカル”ブースターに選出されたりと縁の深いクランですがそれもそのはず、この2つのクランは惑星クレイの歴史上、はるか昔は同じものだったという経緯があったりします。
 
古来より“諜報”と“芸能”は近しい関係にあり、それは惑星クレイでも同じようで、《むらくも》は《ぬばたま》と比べ、実行部隊寄りで、戦士としての側面が強いクランとなっています。
 
《むらくも》は歌舞伎の演目や所作がモチーフとなっていることもあり、隠密ではありますが“忍者”と“Ninja”の差と言いますか、ド派手な意匠のユニットたちが多いので、実際どれくらい“忍んで”いるかは定かではありませんが……
 
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そんな《むらくも》の代表的な動きが“分身の術”。山札から選んだカードや自分自身と同名のカードをスペリオルコールする能力で、同名コールという点では、以前ご紹介した《ネオネクタール》の“繁栄”とも似ています。
 
《むらくも》のスペリオルコールは、ともすればものすごいパワーになる《ネオネクタール》と異なり、パワーこそ大きくないものの一度に複数“分身”したり、他者を後列からアタック可能にしたり、どちらかというと連続攻撃に重点を置いています。
 
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この連続攻撃をより発展させ、テクニカルブースター「The GENIUS STRATEGY」で得た《むらくも》のクラン能力が「影縫(カゲヌイ)」。“分身”による幻影と、連続攻撃の“虚実”をイメージした能力です。
 
ヴァンガードへアタックがヒットしなかった時に様々な事が起こるというこの効果、一見地味な能力ながら、かなり“危険な”能力で、テストプレイがとにかく難航したことを覚えています。
 
対となる“ヒットした時”の能力と比較するとわかりやすいのですが、“ヒットしなかった時”は発動機会が段違いに多く、ファイトが煮詰まるほどその影響力が大きくなっていきます。また、あえて低パワーでアタックすれば、意図的に使うことさえできるのです。
 
難航したとはいってもこの発動機会が多いことや意図的に使えること自体は、使いこなした時の面白さにそのまま直結しています。「剣牙激闘」は2回目の「影縫」を持つユニットの収録なので、この面白さの要素を発展させたユニットが収録されています。
 
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「圧搾の忍鬼 サラシナヒメ」は、まるで他者の生気を吸い取るかのようなユニークな能力を持っています。単純に考えれば+5000と-5000なので特に収支プラスではないですが、実は高い汎用性を持っており、「影縫」と合わせると俄然、魅力が増してきます。
 
ソウルに入るタイプのカードの「妖刀の忍鬼 マサムラ」等と組み合わせるほかにも、相手のシールドの数がわかっている時に効率よくパワーを分散したり、それこそ無理矢理「影縫」発動!なんてこともできます。
 
「羨慕の忍鬼 イキュウ」もかなり強力な1枚です。言うなれば、“アタックがヒットしなかったら、アタックが増える”という「影縫」を持っており、“後列に分身”させたグレード2以上のユニット達を、すべてアタッカーとして活用することができます。
 
自身のパワーアップと「影縫」の両方がノーコストであることも相まって、あと1~2点のダメージが命運を分ける終盤でのプレッシャーは大変なものです。
 
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もうひとつ、《むらくも》には(「G」の後半からですが)大事な要素があります。それは前述の歌舞伎がモチーフであることを体現した、“外連味けれんみ”です。
 
「The GENIUS STRATEGY」のGR「伏魔忍竜 シバラックバスター」は衝撃的な能力を持っており、皆さんに“お披露目”した時に(なんなら企画提出時にも)ヴァンガード界に激震が走ったユニットでした。
 
となれば「剣牙激闘」においても、《むらくも》は何かすごいことをやってくれるのではないかと期待してくれているファイターの方もいるはず。そこで今回は――
 
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――型破りの掟破り、Gユニットをリアガードとして“分身”コールしてしまう「三界鬼神 ヤスイエ・ゴウマ」の登場と相成りました。ただ型破りというだけではなく、詰めで強い「テンマ」、コストが大きめな「シバラック」と使い分けられるようになっています。
 
ここだけの話、彼のためにかなりのルール整備が必要でしたが、《むらくも》を体現する破天荒な“分身”が実現できるなら些細な事でした。
 
また「ヤスイエ」が分身として現れるため前述の「イキュウ」との相性もかなり良く、なんなら後列にGユニットを配置するという斬新な布陣すら“アリ”になってくることもあるでしょう。
 
今回ご紹介した【ヤスイエ&影縫」以外にも【ヒャッキヴォーグ】のカードや、なんと3年ぶりとなるパワー11000のグレード2など、「剣牙激闘」には注目のユニットがたくさん収録されています。今後の情報もぜひチェックしてくださいね!
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

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中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

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