コラム

『週刊ヴァンガードコラム』

第19回 『絆の力、結束』

みなさん、こんにちは!第19回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
さて今回は、チーム「ストライダーズ」の要、明日川タイヨウ君の使う《ゴールドパラディン》とそのクラン能力「結束(ユナイト)」の開発エピソードを、ブースターパック第10弾「剣牙激闘」のカードも交えつつご紹介していきましょう。
 
明日川タイヨウ
《ゴールドパラディン》の使い手、明日川タイヨウ
 
写真01
ブースターパック第10弾「剣牙激闘」の商品情報はこちら!
 
タイヨウ君の使う《ゴールドパラディン》は、現在でこそユナイテッドサンクチュアリの第二正規軍ですが、元々はとある大戦の際、緊急的に組織された《ロイヤルパラディン》と《シャドウパラディン》の混成部隊でした。
 
どの騎士団もスペリオルコールを得意としており、《ロイヤルパラディン》は共に並び立つ“仲間”を、《シャドウパラディン》は任務を遂行するための“部下”をコールしますが、《ゴールドパラディン》は2つの騎士団とはまた少し趣が違います。
 
彼らの前身は危機に対して立ち上がった勇士たちですから、《ゴールドパラディン》のスペリオルコールは“志願”のイメージであり、特定の誰かを呼ぶというものではありません。そしてそのイメージはファイト上でランダム性のあるコールとして再現されています。
 
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ランダム性、と聞くと不自由になっただけでは?と思いがちです。確かにその場面に適したカードを確実にコールすることはできませんが、そこには《ゴールドパラディン》ならではの要素がたくさん詰まっており、他の騎士団では味わえない面白さにも繋がっています。
 
例えば《ロイヤルパラディン》や《シャドウパラディン》のスペリオルコールを行なうユニットは、そのほとんどが自身と同じ名前を持つユニットを連続的にコールできません。しかし《ゴールドパラディン》なら話は別。
 
風雅の騎士 ベニゼール」と「残陽の騎士 ヘンリネス」はよく似たカードですが、「ヘンリネス」は「ヘンリネス」をコールすることができるのです。またランダムと言っても昨今は複数枚から選択できるため、デッキ構築次第では連鎖的コールがかなり起こりやすくなっています。
 
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そんな《ゴールドパラディン》が500円トライアルデッキ「太陽の騎士」で得たクラン能力、それが「結束」です。この「結束」、企画当時の状況が以前のコラムでお話した、「儀式(リチュアル)」の時と非常によく似ていて、とにかくわかりやすさを第一義に置いて作られました。
 
まず最初に出来上がった能力は「あなたがこのターンにリアガードを2枚以上コールしていたら有効になる」というものでした。
 
この条件はわかりやすさも十分で、かつ前述の連続コールが起こりやすい《ゴールドパラディン》の特性にもよくマッチしていました。また手札からのコールでも動くため、さほど意識しなくとも気持ちよく使うことができます。
 
これなら「太陽の騎士」で《ゴールドパラディン》をはじめてくれる方や、ヴァンガードそのものが初めての方にも「結束」をしっかり使ってもらえそうです。
 
とはいえこのプロトタイプ「結束」、ちょっと挙動が素直過ぎて《ゴールドパラディン》を使い込んでいるファイターの皆さんが見た時に少し物足りないかも?と感じるのではないかという懸念がありました。
 
そこで、「太陽の騎士」から入ったファイターの皆さんがステップアップした時に、より「結束」の深みを感じられるようにしつつ、熟練ファイターの皆さんにもより興味を持ってもらうため、「結束」にもう一つ要素を追加したのです。この辺りの経緯も「儀式」と似ています。
 
それが、相手のターンにも動く可能性を秘めたテキストにしたことです。
 
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その取っ掛かりになったのがタイヨウ君の分身ユニットである「旭光の騎士 グルグウィント」が持つガーディアンをコールする能力でした。彼はヴァンガードの中でも非常に稀有な能力を持っており、山札から現れる仲間にも守ってもらうことができるのです。
 
「結束」の条件にガーディアンの数も含めることで、相手のターン中に動く“守り”の「結束」が実現できれば可能性は2倍、能力に深みを持たせつつ熟練ファイターの皆さんへ示す「結束」の可能性も2倍になるでしょう。
 
そして何より、「太陽の騎士」の「旭光の騎士 グルグウィント」は「結束」を持たないにもかかわらず、攻防両面でその能力によって「結束」との相互作用が発生し、「太陽の騎士」の看板カードとして、より活躍してくれるようになったのです。
 
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そして「剣牙激闘」では、「グルグウィント」も新たな装いとなって再登場しました。それがこの「黄金の聖剣 グルグウィント」です。以前の彼と同じく、《ゴールドパラディン》お得意のコール能力と“守り”に長けた「結束」能力の2つを持っています。
 
コール能力はオーソドックスなものですが、「結束」をある程度デッキに入れておけば一気に2枚コールできるため、これによってコールされた仲間の「結束」は必然的に条件を満たし、その力を十全に発揮できます。
 
2枚目にコールされるユニットはレスト状態なので、普通に使ってもバトルに参加できるのは次のターンからです。しかしそこで光るのが彼の持つ「結束」能力。なんとすべてのリアガードが、グレードや位置に関係なくインターセプト可能になるのです。
 
この“インターセプト”も彼の在り方を重視した結果です。《シャドウパラディン》のGガーディアン「暗黒騎士 ルードヴィーク」と同じように、単純に後列のユニットを移動させる能力の方が直接的でわかりやすく、文章も簡潔に纏められたのですが――
 
――《ゴールドパラディン》に所属し、仲間と支え合う彼の能力が、“部下に自分を守らせる”ではダメなんです。彼を慕う仲間が、“彼を守ってくれる”からこそ、そこに固い絆という「結束」がイメージできるのですから。
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

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中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

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