コラム

『週刊ヴァンガードコラム』

第34回 『敵を焼き尽くせ!~「竜炎」』

みなさん、こんにちは!第34回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
さて今回は、ブースターパック「鬼神降臨」に収録されております、《かげろう》の持つクラン能力「竜炎(ブレイズ)」について、その開発エピソードをユニットと共にご紹介いたしましょう。
 
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「鬼神降臨」の商品情報はこちら!
 
《かげろう》は軍事国家ドラゴンエンパイアにおいて第一軍の攻撃部隊であり、「ドラゴニック・オーバーロード」を筆頭に、強大なフレイムドラゴンたちが多くの部隊を率いており、その制圧力は惑星クレイの中でも屈指の存在と称されています。
 
そんな《かげろう》の代名詞と言えば退却。それこそ退却スキルをもつ最古(正確には同率一位ですが)のユニットである「バーサーク・ドラゴン」から今に至るまで、彼らは徹底して相手リアガードを退却させてきました。
 
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しかしこの代名詞である退却、強力な効果であることは疑いないものの、ある意味での不自由さを孕んだ効果でもありました。そして退却に特化している《かげろう》にとって、それはそのままクランの課題となっている要素でした。
 
その要素とは、ファイトが抑圧的になりすぎることです。要は退却を主軸としたクランとファイトする際、多くのファイターは退却させられてしまうことをある程度前提にして行動します。もちろんこれは当然の心理であり、また駆け引きの一環です。
 
駆け引きはカードゲームの醍醐味の一つですが、細かすぎるのも考えもの。例えば相手が「攻め手が薄い、ここは温存だ」と判断、それを読んだ上であなたは「温存したか。ならば退却させずともこれで先にアタックを仕掛けようか」と「バーサーク・ドラゴン」をコールする。双方スキルは十全に動かないけれど、それはお互い理解していてニヤリ……
 
“駆け引き”は間違いなく成立していますが、いくらなんでもシブすぎる!さすがにこのやり取りの醍醐味をすぐに理解してもらおうというのは、マニアックすぎるというものです。
 
この“退却を主軸とし、退却を多数持っているがゆえに相手が抑圧的になり、それによって《かげろう》側のカードの動きも抑圧的になる”要素を少しでも改善するために、「勇輝剣爛」で作られたクラン能力、それが「竜炎」でした。
 
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「竜炎」は状態変更を伴うタイプの能力なので一見複雑そうに見えますが、内容としては非常にシンプル、要は「アタック開始時に相手よりもリアガードが多ければパワーアップ」と捉えてほぼ相違ありません。
 
この「竜炎」が《かげろう》にもたらしたものは、前述の心理戦を考えて頂ければかなり大きいものであることがわかっていただけるはずです。相手のリアガードが少ないほど「竜炎」は容易に達成でき、出力が高くなる傾向にあります。
 
「竜炎」を相手が意識してくるということは、すなわちコールしてくるということ。相手がコールしてくればくるほど、退却効果はその輝きを増します。そして「温存」を選択しても、“ならば先に仕掛ける”という醍醐味を「竜炎」によってフォローする、という構造です。
 
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「鬼神降臨」によって、さらに「竜炎」の持つ概念は強化されています。「ワイバーンストライク・ジャーゴ」「ドラゴンナイト ムブディ」はどちらも前述の「ラディエント・ドラゴン」と同じく相手のユニットのいないリアガードサークルの分だけパワーアップします。
 
これにより“先に仕掛けた”時の出力はかなりものになりますし、他のユニットによる退却効果もそのまま彼らの強化に繋がっていきます。さらにムブディは追加のカードをドローできますし、ジャーゴは自ら退却を行なって「竜炎」を推し進めることもできます。
 
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アタッカーだけでなく、サポート系のユニットも充実しています。「ドラゴンモンク シンセン」はまずコールして頭数を確保し「竜炎」をフォロー、さらにブースト後にカウンターチャージしつつ手札に替わってくれるいぶし銀的なユニットです。
 
先駆を持ち、新たなファーストヴァンガードの候補となるユニットが「ワイバーンキッド ディッダ」です。「竜炎」発動時にドロー、カウンターチャージ、パワー強化と至れり尽くせり。かなり難易度は高いですが、うまくブースト後に能力が動くように調整できれば驚異的な……いえ、普通に使っても相当有用な効果です。
 
ディッダを使うとリアガードは減ってしまいますが、一度ヴァンガードが「竜炎」状態になったら、その後にリアガードの数が変化しても「竜炎」状態が解除されることはありません。遠慮なく使っていきましょう。
 
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「勇輝剣爛」では「竜炎」持ちのGユニットとして再登場した“ブレードマスター”も、「鬼神降臨」で同じく「竜炎」を持つグレード3のユニットとして新たな姿となりました。
 
もちろん彼を象徴するストライドスキルは、《かげろう》らしい退却に加え、「竜炎」を持つユニットのパワーを強化することが可能になっています。そしてもう一つ、「竜炎」の概念をさらに発展させた能力を持っています。
 
いわば退却の到達点、「相手のリアガードがいない状態」に達した場合、なんとノーコストでグレード3のカードをドロップゾーンから回収できるのです。タイミングもターン終了時ですから、Gユニットも駆使して退却させ尽くした後にしっかり動きます。
 
そして見逃せないのが「相手のターンでも発動する」こと。さすがに相手のターン終了時に相手のリアガードがいないというのはそうそうありませんが、相手からすれば発動されたら大変です。「1枚」は確保したくなるでしょう。そしてその1枚は……ほとんどの場合、次のあなたのターンで炎に焼かれる運命なのです。
 
今回ご紹介したユニット以外にも、「鬼神降臨」には注目すべきユニットがたくさん収録されています!例えば、アニメで“ダムジッド”渕高サオリ君が使った“あのユニット”なども……「今日のカード」などの追加情報もぜひチェックしてくださいね!
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

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中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

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