「10周年記念 ヴァンガード WGP 地区大会」広島会場の優勝者「saj」選手に、大会の感想やデッキ選択の理由などのインタビューを行った。

広島会場優勝：「saj」選手

――優勝おめでとうございます！まず、今のお気持ちをお聞かせください。

saj選手（以下、saj）

率直に言って「まさか」って感じですね。こんなことがあるんだな、って気持ちです。

――と、言いますと？

saj

実は今、どちらかというとVスタンダードが楽しくて。今日はVスタンダードも楽しもうと思って来たんですけど……まさか、こんな形でイベントを1日過ごすことになるとは。
自分でも驚いています。

――そうだったんですね！スタンダードの環境はいかがでしたか？

saj

自分がスタンダードを本格的に研究していたのは、『覚醒する天輪』が出る前の環境なんですが、その時は《マグノリア》を使っていなくて。
〈世界〉をタッチした《ネルトリンガー》デッキが強かった時期に、そこにメタを貼った《ゾルガ》の魔合成デッキを使って店舗大会を抜けたんですけど、かなり構築も練っていましたね。
オーダーカードでコントロールしながら、攻撃面をクリティカル8枚+超トリガーの構成で補って攻める形で。攻撃回数が少ないデッキであれば、完全ガードを手札に握っておけば守れますし。
ただ“Ｇ４”が出てから……特に《極光戦姫》が強くて。今までの《ゾルガ》では勝ちきれないなと。
そのころから、Vスタンダードで楽しんでいこうかなと思い始めましたね。

――なるほど。そんな中、今日《マグノリア》のデッキを選んだ理由は？

saj

Vスタンダードでも遊んでいたんですが、スタンダードのデッキは持っていたんですよ。ライドラインをSPでそろえた《マグノリア》デッキを。
それを強化する《インレットパルス》を、がんばって先週4枚そろえたんですよね。
《極光戦姫》対策にもなりますし……それで今日は、このデッキで大会に出るしかないなと。

――《極光戦姫》は、だいぶ苦手意識があるようですね。

saj

ありますね、苦手意識。
でも《インレットパルス》であれば、能力を使うとソウルに行くので盤面には触られにくくなりますし、監獄から解放するコストにもできますし、《セラス・ピュアライト》でソウルから監獄に送る時に選べば、アタッカーとして場に戻す選択肢にもなりますし。
これは素晴らしいな！と思って、《インレットパルス》を4枚そろえてデッキを組みました。
逆に《インレットパルス》をそろえてなかったら、今日はVスタンダードで遊んで過ごそうってなってたと思います(笑)
ただ今日の本選は《極光戦姫》は少なかったので、対策というよりは自分のデッキをしっかり回せた感じです。

――最近構築したばかりとは思えないスムーズなプレイングでしたが、練習はどうしていましたか？

saj

このデッキは先週完成したばかりだったので、一人で回して、デッキの理想の動きを確認していました。

――決勝戦を含めて、今日のファイトでのMVPは？

saj

クリティカルトリガーとオーバートリガーですね！決勝戦も見てもらったと思いますけど、本当に今日はトリガーがめちゃくちゃ強くて。準決勝ではオーバートリガーが活躍してくれましたし、トリガーには何度も助けられました。
あと、じゃんけんも強かったので、運が良かったというのが正直なところですね。

――決勝の最後のクリティカルトリガーも、たしかにすごかったですね。

saj

決勝戦の方は、本当に強いファイターで。しかもミラーマッチでしたし。
優勝できたのは、最後のクリティカルトリガーのおかげだと思います。
今日は本当に、まさかと思うくらい運がよかったです。

――では最後に、全国大会に向けての意気込みをお願いします。

saj

意気込みですか……遅刻しないように頑張ります！

――ありがとうございます。今日はおめでとうございました！

saj

ありがとうございます！

東京会場、福岡会場、広島会場の「10周年記念 ヴァンガード WGP」は、ブースターパック第4弾『覚醒する天輪』の新たな切り札を中心とした環境が研究され、進化していく過程が見て取れた。
次回の開催は、リリカルブースター第2弾『リリカルモナステリオ ～新学期はじまるよ！～』発売直後の2月27日（日）の仙台会場。
華やかなカードが多数登場するリリカルブースターを加えた、新たな環境での激戦に期待したい！

（文＝神田秀人）