10周年記念 ヴァンガード WGP 全国大会 Pスタンダード 決勝戦レポート

10周年記念 ヴァンガード WGP 全国大会 Pスタンダード 決勝戦レポート

4月29日に開催された「10周年記念ヴァンガードWGP」には、今までに登場したすべてのカードが使える「Pスタンダード」レギュレーションの大会も開催された。
【イマジナリーギフト】と【超越】を組み合わせたド派手な攻防が魅力の戦場に、100人以上のファイターが参戦!これまで磨いてきたファイトの腕を競い合った。
「overDress」シリーズで登場したユニットも、国家ごとに決められたクランで使用することができる。たとえば【ケテルサンクチュアリ】のユニットは、かつての国家【ユナイテッドサンクチュアリ】に所属するすべてのクランに所属するものとして扱い、デッキに入れることができるのだ。これによって、これまでのクランでは実現しなかった動きも可能になった。
最新のカードをどれだけ研究しているかが、勝負の分かれ目になることもあるだろう。

準決勝に勝ち進んだのは【リンクジョーカー】【オラクルシンクタンク】【シャドウパラディン】【ゴールドパラディン】の4クラン。

そして決勝戦の舞台に立ったのは、【オラクルシンクタンク】を使う「ヤマト」選手と、【ゴールドパラディン】を使う「ポテパン」選手!

2本先取の決勝戦は「ヤマト」選手の先攻でスタート。
先攻2ターン目、G1《三日月の女神 ツクヨミ》の能力でG2《半月の女神 ツクヨミ》を手札に加えられなかった「ヤマト」選手。

“V”シリーズの《三日月》。「ヤマト」選手は、ソウルチャージ能力を持つ初代の《半月》と組み合わせて構築している。

だが《バトルシスター しゅーけっと》にライドし、能力で《満月の女神 ツクヨミ》を山札の上に置き、ライドラインをケア。さらに《凄腕のハウスキーパー》2体の能力で、一気に山札を掘り進む。

“V”シリーズ、“G”シリーズのサポートユニット。あらゆる時期のユニットが登場するのはPスタンダードならではの光景だ。

対する「ポテパン」選手は、後攻2ターン目にGアシストをするも、3ターン目には《黄金竜 ブランベント・ドラゴン》への【超越】からの《戦場の嵐 サグラモール》《青き炎の解放者 パーシヴァル》を展開し、早くも勝負を決めかねない勢いだ。

「プレミアムコレクション2020」で登場した《ブランベント・ドラゴン》は、初回の【超越】からアタック回数と打点を確保できる最新の切り札!【アクセルⅡ】でパワーを維持しながら連続アタックが可能だ。

《パーシヴァル》で増やした【アクセルⅡ】には《誓いの解放者 アグロヴァル》を呼び出し、《ブランベント・ドラゴン》の能力と合わせて猛攻を仕掛ける!
だが「ヤマト」選手の【オラクルシンクタンク】は、さすがに手札がの守りが厚い。【プロテクトⅠ】を含めて、このターンをノーダメージで凌ぐ。

後攻4ターン目には「ポテパン」選手の《極天のゼロスドラゴン ウルティマ》が降臨!

《聖弦の奏者 テオドラ》2枚のダブルクリティカルを味方全員に付与し、一気に攻め込む!

だが山札操作は、すでに完了していた。
ここで「ヤマト」選手は、こともなげにオーバートリガーを引き当てる!

このターン、攻める手段を失った「ポテパン」選手。リアガードをアタックして退却させたあとは、ターンを終了するしかない。

「ヤマト」選手の反撃は、まず【オラクルシンクタンク】の超切り札《静水の祭神 イチキシマ》、そして《ブリアンウィッチ ポポ》のコンビネーション!

《イチキシマ》で「Gガーディアン」と「グレード0」のコールを封じ、《ポポ》のアタックには「グレード0以外」がコールできない……つまり、手札からのガードがほぼできないのだ。
「ポテパン」選手のヴァンガード《旭光の騎士 グルグウィント》ならば山札からガーディアンを呼べるが、「ヤマト」選手はコストになるカウンターブラストを与えない。

《神凪 クロイカヅチ》とトリプルドライブで2枚のクリティカルトリガーをゲットし、クリティカル3になった《ポポ》でアタック!
これが決定打となり、まずは「ヤマト」選手が1勝を挙げた。

1本を取り返したい「ポテパン」選手だが、ファイトの流れを思うようにつかめない。G1、G2と連続してGアシストを宣言。
「ヤマト」選手もGアシストを宣言するが、直後に《三日月の女神 ツクヨミ》の能力で《半月の女神 ツクヨミ》にライドし、手札消費を帳消しにする。

「ポテパン」選手は先攻3ターン目、1戦目と同じく《パーシヴァル》で【アクセルⅡ】を増やすと、《アグロヴァル》《神技の騎士 ボーマン》を展開してアタック!

戦場に並ぶ騎士たち!戦いのテンポを掴めるか?

だが、「ヤマト」選手のヒールトリガーに阻まれてダメージを与えられない。
「ヤマト」選手は《ハウスキーパー》を後列に3体展開し、受けたダメージを利用して山札を一気に掘り進める。

先攻4ターン目、《ブランベント・ドラゴン》で攻め込む「ポテパン」選手だが、このターンも「ヤマト」選手の堅い守りを完全に崩すには至らず、ダメージ4枚で凌がれてしまう。

「ヤマト」選手の後攻4ターン目。
先のファイトで「ポテパン」選手の【守護者】がG0の完全ガード《光輪の盾 マルク》であることを見ていた「ヤマト」選手は、《クロイカヅチ》で今度は《イチキシマ》にクリティカルを集中させてアタックする。

「ポテパン」選手は、このアタックを防ぎきることができない。
トリガーを集中させた《イチキシマ》のアタックが通り、ダメージ6!
終始冷静なファイト運びで、「ヤマト」選手がPスタンダードの日本一に輝いた!

(文=神田秀人)

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