WGPデラックス 名古屋会場 決勝戦レポート

WGPデラックス 名古屋会場 決勝戦レポート

9月3日(土)に開催された「WGPデラックス名古屋会場」。今回は3人1組のチーム戦で、名古屋最強の栄冠を賭けて激戦を繰り広げた。
会場のポートメッセなごやには、108チーム324名のファイターが集結。2つのブロックに分けられ、各ブロックの優勝チームが日本一を決める「デラックス」への出場チケットを手にする。

決勝トーナメントのデッキ分布

予選4回戦を突破し、決勝トーナメントに残った各ブロック8チームの使用デッキ(ライドライン)は、以下のようになった。

Aブロック
《天輪聖竜 ニルヴァーナ》3名
《ドラゴニック・オーバーロード》3名
《旗艦竜 フラッグバーグ・ドラゴン》3名
《Astesice カイリ》3名
《ディアブロス “暴虐”ブルース》2名
《極光戦姫 セラス・ホワイト》2名
《グラビディア・ネルトリンガー》2名
《封焔の巫女 バヴサーガラ》1名
《頂の天帝 バスティオン》1名
《ファントム・ブラスター・オーバーロード》1名
《ユースベルク“破天黎騎”》1名
《知恵の泉 エバ》1名
《共に挑む戦い 麻倉 葉》1名

Bブロック
《ディアブロス “暴虐”ブルース》3名
《頂の天帝 バスティオン》3名
《天輪聖竜 ニルヴァーナ》2名
《ドラゴニック・オーバーロード》2名
《柩機の主神 オルフィスト・レギス》2名
《グラビディア・ネルトリンガー》2名
《旗艦竜 フラッグバーグ・ドラゴン》2名
《Astesice カイリ》2名
《封焔の巫女 バヴサーガラ》1名
《重力の支配者 バロウマグネス》1名
《ファントム・ブラスター・オーバーロード》1名
《極光戦姫 セラス・ホワイト》1名
《知恵の泉 エバ》1名
《共に挑む戦い 麻倉 葉》1名

今回は、予選の時点から使用デッキが大きくばらけた結果となった。
その中でも、決勝トーナメントでの使用人数が最も多かったのは《天輪聖竜 ニルヴァーナ》《ドラゴニック・オーバーロード》《ディアブロス “暴虐”ブルース》《旗艦竜 フラッグバーグ・ドラゴン》、そして直前の9月2日に発売した最新ブースターで強化された《Astesice カイリ》の5デッキ。
続いて《頂の天帝 バスティオン》《グラビディア・ネルトリンガー》の2デッキが人気だった。

決勝戦レポート

決勝トーナメントを勝ち進み、決勝に残ったのは以下の4チーム。

Aブロック決勝戦
「那月を救いたい」 デッキレシピ
先鋒「ゴリチュウ」選手(《ディアブロス “暴虐”ブルース》)
中堅「バチンキー」選手(《ファントム・ブラスター・オーバーロード》)
大将「那月」選手(《ドラゴニック・オーバーロード》)
VS
「はれぴんFighters」 デッキレシピ
先鋒「ユキ」選手(《ドラゴニック・オーバーロード》)
中堅「Ayrton」選手(《Astesice カイリ》)
大将「DF」選手(《知恵の泉 エバ》)

Bブロック決勝戦
「Bandit」 デッキレシピ
先鋒「ジャフ」選手(《天輪聖竜 ニルヴァーナ》)
中堅「キング」選手(《頂の天帝 バスティオン》)
大将「ココア」選手(《極光戦姫 セラス・ホワイト》)
VS
「Alice×family」 デッキレシピ
先鋒「にらぬき」選手(《知恵の泉 エバ》)
中堅「まるる」選手(《ディアブロス “暴虐”ブルース》)
大将「ありす」選手(《頂の天帝 バスティオン》)

今回は、Aブロックの大将戦「那月」選手と「DF」選手の対戦をレポートする。

先攻を取ったのは、チーム「はれぴんFighters」の「DF」選手。
手札交換では4枚交換と芳しくない状況だったが、先攻1ターン目のライドは《コンバイン・ラッシャー》を捨てて、以降の展開につながるライド。
ライドした《お昼寝はどこだって エバ》の能力で《ここからは実験の先》を手札に加え、セットしてターンを終了した。

《コンバイン・ラッシャー》は今後アタッカーとしてコールできる。《ここからは実験の先》は、G3《エバ》の能力を使うためのコストにも重要な1枚だ。

後攻1ターン目、「那月」選手は《鎧の化身 バー》にライド。
そのままアタックし、クリティカルトリガーをゲット!ダメージを0対2として、ターン終了。

「那月」選手は、いわゆる“純正”の《ドラゴニック・オーバーロード》ライドラインを選択。手札に加えるカードの幅が広いのがメリットだ。

先攻2ターン目、いきなり2ダメージを受けてしまった「DF」選手はG2《研究は順調 エバ》にライドすると、手札に《実験大成功!》を加えた。
手札から2枚目の《ここからは実験の先》セットし、ドロップゾーンの《コンバイン・ラッシャー》の能力を使ってコール。アタックに入る。
まずは《エバ》でアタック。「那月」選手はノーガードを宣言し、ドライブチェックは……なんとオーバートリガー!

前列が両方ともクリティカル2になり、さらに《コンバイン・ラッシャー》はパワー2億超!
2ダメージを受けた「那月」選手だが、《コンバイン・ラッシャー》のアタックには完全ガードを出し、このピンチを乗り切った。
ダメージは2対2で、ターン終了。

後攻2ターン目。いきなり完全ガードを使わされてしまった「那月」選手は《ドラゴンナイト ネハーレン》にライドすると《バー》の能力で《四精織り成す清浄の盾》を手札に加え、今後の「DF」選手の攻撃に備える。

しばらく考えたのち、「那月」選手はそのままヴァンガード単騎でアタック。
ドライブチェックでドロートリガーをゲットするも、「DF」選手はトリガーユニットでガードしていたのでダメージは通らず。
「那月」選手はターンエンドを宣言。

先攻3ターン目、「DF」選手は《知恵の泉 エバ》にライド!
手札から《実験大成功!》をセットし、アタックに入る。
まずは《エバ》でアタックし、能力で《黒暗の騎士 オブスクデイト》をコール!

《エバ》軸が得意とする、この動き。〈研究〉オーダーが3枚セットされていれば、《エバ》の能力でコールした《オブスクデイト》はパワー23000・クリティカル2!

この《エバ》のアタックに対し、「那月」選手はトリガーユニットで2枚貫通ガード。
「DF」選手はヒールトリガーをゲットし、1枚回復。パワー+10000は考えて《オブスクデイト》へ。
続く《コンバイン・ラッシャー》のアタックをノーガードした「那月」選手、クリティカル2の《オブスクデイト》のアタックは手札からトリガーユニットを2枚コールしてガード。
ダメージは1対3に逆転した。

後攻3ターン目、さらに逆転を狙いたい「那月」選手。
《ドラゴニック・オーバーロード》にライドし、《ネハーレン》の能力で自身を前列にコール。そのまま《ネハーレン》の能力で自身と《オーバーロード》のパワーを上げた。
さらに手札から《バーニングホーン・ドラゴン》をコールし、能力で《ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド》を手札に加えた。

「那月」選手の布陣。ブーストはないが、十分な攻撃力。次のターンには《ジ・エンド》へのライドも確定させた!

「那月」選手は、まず《ドラゴニック・オーバーロード》で「DF」選手の《コンバイン・クラッシャー》にアタック!手札からガードできない「DF」選手はノーガードを宣言。
《ドラゴニック・オーバーロード》をスタンドさせた「那月」選手、そのままヴァンガードに連続アタック!
ドライブチェックでトリガーは引けなかったものの、このターン2ダメージを与えてダメージを3対3とした。

先攻4ターン目、「DF」選手はペルソナライド!
さらに手札から《実験大成功!》をセット。手札を入れ替えつつ、「那月」選手の《バーニングホーン》をバインド。さらに《コンバイン・ラッシャー》をドロップゾーンからコールした。

手札交換と、条件を満たせば除去にも使えるセットオーダー。バインド除去で、ドロップゾーンからの回収を許さないのが強力。

続いて《エバ》の能力で手札補充すると、「DF」選手はしばらく考えたのち《オブスクデイト》の上に《変光星の継子》をコール!

セットオーダーの数だけパワーを上げるG1。「DF」選手のデッキには2枚採用されている。

続けて《ここからは実験の先》の能力でソウルとカウンターブラストを回復し、今退却した《オブスクデイト》を手札に加えた「DF」選手。アタックに入る。
まずは、ペルソナライドでパワー23000になった《変光星の継子》でヴァンガードにアタック。
「那月」選手はノーガードを宣言し、このダメージチェックでクリティカルトリガー!ヴァンガードのパワーを上げる。

攻めにくくなった「DF」選手だが、構わず《エバ》でヴァンガードにアタック!回復したコストを使って、山札から新たな《オブスクデイト》を《変光星の継子》の上にコールした。
「那月」選手はここで《四精織り成す清浄の盾》を使ってアタックを防ぐ。

さらに「DF」選手は《コンバイン・ラッシャー》でリアガードを倒すと、パワー33000・クリティカル2の《オブスクデイト》のアタックを「那月」選手にガードさせる。
「那月」選手は、ここでもう1枚の完全ガードを使わされてしまった。ダメージは3対4。

後攻4ターン目、「那月」選手は《ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド》にライド!

初期からのヴァンガードファンにはお馴染みの切り札。ドライブが減らない2連続アタックで、一気に逆転もありうる。

さらに《爆砲竜 ブラキオフォース》をコールするが、前のターンにガード札を消費させられたため、前列にアタッカーをこれ以上展開できなくなってしまった。

《ジ・エンド》のアタック時に、「那月」選手に見えているトリガーの枚数を確認する「DF」選手。そして《柩機の竜 エンバイロ》と《オブスクデイト》のインターセプト。ここはオーバートリガーでなければ届かない。
「那月」選手はドライブチェックでクリティカルトリガーをゲットし、《ジ・エンド》を強化。能力で《ジ・エンド》はスタンドし、再び逆転を狙ってアタック!
だが「DF」選手の手札には《四精織り成す清浄の盾》が……!《ジ・エンド》のアタックは通らず、リアガードの追撃も「DF」選手はガード。
ダメージは3対4で変わらず、「那月」選手はターン終了を宣言した。

先攻5ターン目、「DF」選手は再びペルソナライド!
《ここからは実験の先》をセットし、そのまま能力を使ってカウンターチャージし、ドロップゾーンから《オブスクデイト》を回収。
そのまま空いている前列に《オブスクデイト》を復帰させ、アタックに入る。

まずは《コンバイン・ラッシャー》で《ブラキオフォース》を倒すと、次は《エバ》で《オブスクデイト》をコールしながらアタック!
「那月」選手はガードするが、「DF」選手はドライブチェックでクリティカルトリガーをゲット!
手札からコールした《オブスクデイト》にパワーとクリティカルを与え、これでリアガードのアタックはどちらが通っても2ダメージとなった。
「那月」選手の手札は残り2枚、完全ガードは既に3枚使わされている。
両方をガードすることはできない「那月」選手はノーガードを宣言し、ダメージチェック!

1枚目……《忍竜 フシマチマドカ》、ノートリガー。

2枚目……《ドラゴンモンク ゴジョー》、ノートリガー!

ダメージが6枚となり、「DF」選手が大将戦を制す!
ファイト後に公開した「那月」選手の手札には、4枚目の完全ガードがしっかり握られていた……。

大将戦で1本先取された「那月を救いたい」だが、その後、先鋒の「ゴリチュウ」選手と中堅「バチンキー」選手が奮起!続けて勝利し、チーム名の通り大将の「那月」選手を救う形でチームを勝利に導いた!

惜しくもブロック準優勝となった「はれぴんFighters」だが、大将の「DF」選手は個人では負けなし。
《エバ》デッキのポテンシャルを引き出すプレイングを見せつけてくれた。

Bブロックは「Bandit」が「Alice×family」に勝利!
「那月を救いたい」と「Bandit」の2チームが、全国大会の「デラックス」へ駒を進めた。

9月30日にはブースターパック第7弾 「烈火翠嵐」の発売も控えており、大会環境は大きく動いていくだろう。
この秋も、ヴァンガードファイターの熱い戦いに期待しよう!

(文=神田秀人)

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