カードファイト!! ヴァンガード・プロデューサーレター【vol.1】

Cardfight!! Vanguard Producer Letter/カードファイト!! ヴァンガード・プロデューサーレター

vol.1

[2021.2.12 掲載]

世界中のヴァンガードファンのみなさん、こんにちは、はじめまして!
プロジェクト統括プロデューサーの森慶太です。

これまでのヴァンガードは、
 (1)年に二回の戦略発表会
 (2)毎週火曜の週刊ヴァンガ情報局
というふたつの配信・発表を軸にみなさんに情報をお届けしてまいりました。

これらのコンテンツや番組も引き続き大切にしていきますが、これからは世界中のファンのみなさんへのメッセージ発信を強化するために、折を見て開発・運営メンバーからも情報発信レターをお送りしようと思います。

今回は、世界中で関心の高かった「新作overDressのカード登場後のPスタンダードについて」も言及いたします。まずはoverDressシリーズをお届けする「ヴァンガードチームの運営方針について」と、プロデューサーレターをスタートするに至った経緯についてお話させてください。

グローバル・サービスへ

ありがたいことに、ヴァンガードは世界各地の皆さんに映像作品をご視聴いただき、カードゲームを遊んでいただいている作品です。コンテンツ制作の主要な部分を日本のチーム(ブシロード本社/パートナー企業/クリエイター陣)が担ってはおりますが、国際的な展開という観点では、北米やシンガポールの関連海外法人、何よりも、世界各地の精力的なパートナー企業様や店舗様によって支えていただいております。

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あらためて、世界中で作品を視聴してくださるみなさん、TCGやデジタル版でカードファイトを楽しんでくださるみなさん、それを支えてくださる関係者の皆様、プロジェクトが10周年を迎えられたことの御礼を申し上げます。ありがとうございます。

グローバル展開サービスとしてのヴァンガードを率直に評価した場合、プロデューサーの私からもいくつもの改善点が挙げられます。中でも、透明性向上のためのコミュニケーションプラン構築は喫緊きっきんの課題のひとつという認識です。改善の足掛かりとして、このプロデューサーレターで開発方針・運営方針についてご紹介していこうと思います。これはほぼオンタイムでいくつかの言語に翻訳された状態で配信し続けようと計画しています。

みなさんのご要望、フィードバックはいつでも歓迎です。アンケートなどを実施させていただく際にも、必ず参考にさせていただきますので、どうぞご協力ください! 同時に、声なき声に対しても耳を澄ませなくてはならないと考えておりますので、データ解析等のアプローチも大切にしてまいります。

なお、昨年日本で開催させていただいた10周年記念アンケートでは6,000件を超える有効回答をいただき、大変参考になりました。平均回答時間が十数分を超える長いアンケートにも関わらずじっくりと向き合っていただき、本当にありがたかったです。ご回答くださったみなさん、ありがとうございました! すべての項目の回答についての開示はできませんが、日本のファンのみなさんの声のご紹介という意味でのコンテンツ化も検討しております。もちろん、グローバルなアンケートについても各地のスタッフと連携して準備します。

「世界中のファンのために開発・運営する」というのは、現在のヴァンガードチームのスローガンのひとつです。

overDress期からのクランファイトについて

overDressシリーズよりヴァンガードのスタンダード・フォーマットは、これまでのクラン基軸ではなく、新たに国家を基軸とした展開へと移行します。

※なお、このレターで言及するoverDress期の「Pスタンダード」は「Pスタンダード – クランファイト」です。

※各言語版ごとに、すべてのカードを国家やクランの枠組みを超えて投入できる無差別級「Pスタンダード – エクストリームファイト」については変更要素がないため割愛します。

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今回の大幅な変更にあたってご迷惑をおかけするファンの皆様、流通・店舗の皆様、関係者の皆様に、あらためてプロジェクトを代表してお詫び申し上げます。率直に申し上げて、24のクランを等しくサポートしていく遊び方をメインとするゲーム運営体制にはいくつもの構造的な課題があり、それらはとても高いハードルでした。そんなヴァンガードの運用の仕組み自体をアップデートし、より安心して遊んでいただけるゲーム環境をご用意するために、現overDressチームは発足いたしました。

同時に、このゲームの本質的魅力のひとつであるクランという要素を魅力的なゲーム体験として残していけないか、模索してまいりました。現時点の結論として、カード追加のペースをスローダウンした上で、「V」シリーズのスタンダードのクランファイトをしっかりと継続していこうと考えております。安定してじっくり遊べるクランファイトの場としてのVスタンダード運営を目指してまいります。

overDress期のPスタンダードについて

2018年のアニメシリーズよりスタートした「V」アイコンのカードをずっと遊べるVスタンダードのクランファイトについては、2021年1月のプロジェクト発表会および当夜の配信番組で具体的な商品追加スケジュールまで言及いたしました。それでは、Pスタンダードはどうなるのでしょう?

このレターの冒頭でも触れましたが、世界中からたくさんの質問をいただきました。ご意見・ご要望・ご質問をお寄せくださったみなさん、ありがとうございます。当初の情報公開スケジュールではoverDress期の開幕が近づいた2021年3月の発表を想定しておりましたが、前倒ししてご紹介します。

Pスタンダードについてはまずお詫びしたい点がひとつあります。国家とクランが構築要素として混ざり合うため、ある種の複雑さがあるという点です。しかし、クランファイトの原則通り、(1)クランをひとつ選び、(2)そのクランで使えるカード一覧を参照するかたちでデッキを構築していただけます!

2021年4月以降の※overDress期(※言語版と地域によりスタート時期が異なるため、便宜上、overDress期と呼称します)のPスタンダードは以下のような遊び方になります。

overDress期のPスタンダード

・Pスタンダードは、overDress期の「D」アイコンを持つカードも含めて、これまでに発売・配布された全てのカードが使用できます。

・Pスタンダードはクランファイトです。クランをひとつ選択し、そのクランに属するカードでデッキを構築してください。

・Pスタンダードにおいて、クラン情報を持たない「D」アイコンを持つカードは、そのカードの属する国家が指定するクラン(※下記参照)にも属するため、指定されたクランのカードとして使用できます。

overDress期開幕当初の状況について、具体的な例をご紹介します。

Pスタンダードにおける「D」アイコンをもつカードの取り扱い

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クラン別の使用可能カードの例《かげろう》

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Pスタンダードで選択できるすべてのクランについて、それぞれどのようなカードをデッキに投入できるか、以下のリンクよりご確認ください。また、初期FAQをご用意いたしましたのであわせてご一読ください。ご質問を多数いただきました究極超越に関する内容も掲載しております。みなさんから追加のご質問をいただくことで、FAQは追加・更新されていく予定です。

overDress期以降のプレミアムスタンダードにおけるよくある質問Q&A

また、Pスタンダード強化に焦点を絞ったカードの追加予定についても、ご質問やご要望を多数いただきました。
現時点の見通しとしては、将来的な専用カード追加は検討しておりますが、2021年内の専用商品発売は予定しておりません。

2021年4月にoverDress期がスタートして以降、「D」アイコンのカードが国家ネーションファイトのスタンダード強化を主目的に、「V」アイコンのカードがクランファイトのVスタンダード強化を主目的に、それぞれ発売され、各環境に追加されていきます。Pスタンダードでは「D」アイコンと「V」アイコンのカードがいずれも使用可能であるため、overDress当初期は注意深く環境の変化を見守り、必要に応じて特定カードの制限禁止を含めたメンテナンスを施して整備していく想定です。

いずれ、Pスタンダードの専用強化商品や、Pスタンダードを「新たに今からはじめるなら!」というテーマの商品なども、みなさんにご紹介していけたらなと思っています。

三種三様のoverDress期

店舗イベントや大型大会での採用フォーマットについて、クランファイトと国家ネーションファイトが採用される割合はそれぞれの言語版と地域のニーズによって可変で、いずれもサポートされていきます。みなさんが遊びたいと声をあげてくださるフォーマットを、そして何より、実際に遊んでくださっているフォーマットを大切にしていきたいと考えています!

例えば、日本の競技シーンを牽引する大会のひとつにVanguard Masters Cup(VMC)というシリーズがありますが、これについては国家ネーションファイトとクランファイトを継続的にサポートしていくという点で、すでに開催パートナー企業様にも合意いただいております。もちろん、わたしたちブシロードが直接運営するWorld Grand Prix (WGP) や Bushiroad Card Fight (BCF)でも、スタンダード、Vスタンダード、Pスタンダードいずれも採用してまいります。Pスタンダード浸透率がグローバル水準ではあまり高い方ではない日本でも、上記のようなイベント展開を予定しています。

CLAMP先生原案のキャラクターが躍動するキネマシトラス社制作の新たなアニメ作品と、野心的な価格でご提供するスタートデッキ5種によって、ヴァンガードoverDress期がスタートします。封入カードのレアリティ見直しとあわせて、おそらく、ここ数年ではもっとも新たにゲームを始めていただきやすく、お友達を誘って遊びやすい状況を作れるのではないかと期待しています。クランファイトがしっかりサポートされていくためにも、新たに国家ネーションファイトのスタンダードからゲームをはじめてくださる、あるいは、ヴァンガードに戻ってきてくださる仲間たちを、どうぞ歓迎していただきたいと思います。

次回予告

overDress期のヴァンガード運営で大切にしているテーマのひとつに「物語ありき」の概念があります。

原作者の伊藤彰先生、ゲーム開発者の中村聡さん(遊宝洞)のおふたりを中核に、背景世界「惑星クレイ」とそこに登場するユニットたちの物語と歴史をあらためて大切にしようという意識をプロジェクト内で共有し、各種開発・運用にあたっています。1月のプロジェクト発表会では変容の一端を伊藤彰先生からご紹介いただきましたが、次回のプロデューサーレターではこのあたりを少し触れられたらな、とイメージしています。

もちろん、今回そうしたように、みなさんの知りたいことにお答えすることを優先するつもりです!

ご挨拶

はじめてお届けしたプロデューサーレター、いかがでしたか?
是非、みなさんの利用可能なプラットフォームから気兼ねなくご意見をお寄せいただければ幸いです。
わたしのTwitterにもお気軽にリプライ送って下さい。個別返信はなかなか運用上難しいですが、すべて必ず拝読します。
なお、日本語と英語は通じますが、他の言語は…翻訳サービスでなんとかがんばります。

またこの場をお借りして、今なお続くウィルスとの闘いで世界中が難しい局面を迎える中、最前線で戦ってくださっている医療従事者の皆様、社会のインフラを支えてくださる皆様はもちろん、エンターテインメントが必要とされる日常の暮らしを支えてくださる皆様に、心より感謝申し上げます。
かかる折、2021年の春に新たなシリーズ「カードファイト!! ヴァンガード overDress」を送り出せることにも感謝します。

カードファイト!! ヴァンガード

統括プロデューサー

森慶太

https://twitter.com/cfvanguard_PR

https://twitter.com/cfvanguard_en

https://twitter.com/KSMori_VG

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