『週刊ヴァンガードコラム』バックナンバー 第6回

『週刊ヴァンガードコラム』

第6回 『嵐の指揮官』

みなさん、こんにちは!第6回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
今回はブースターパック「天舞竜神」に収録されている《アクアフォース》から、ハイメ・アルカラス君の分身ユニットである「サヴァス」についてお話ししたいと思います。
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→ブースターパック第9弾「天舞竜神(てんぶりゅうじん)」の商品情報はこちら!
 
彼が初めて登場したのは、ヴァンガードGとしては4番目(発売時期は3番目と同じですが)のトライアルデッキ「海神の蒼騎兵(わだつみのそうきへい)」でした。
 
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最初の彼は「クロノジェット・ドラゴン」たちと同様、超越した時に発動する能力と、ジェネレーションブレイク2で発動する能力を持っていました。もちろん、そのどちらもが《アクアフォース》を象徴する連続攻撃が起点となっています。
 
その後、クランブースター「連波の指揮官」では、クラン能力「連波(ウェーブ)」を引っ提げ、優秀な副官たちと共にGユニットとして再登場しました。
 
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グレード4となった彼は、グレード3であった頃の能力を彷彿とさせる退却効果を持ちつつ、リアガードを大きく強化して連続攻撃の起点とさせるという、まさに指揮官といった能力を持っています。
 
ではそれを受けたうえで、3回目の収録となる「天舞竜神」ではどのような能力にするべきでしょうか?当然ながら、クラン能力である「連波」は持っているべきです。また、GRなので唯一性が高く、印象的な能力であるほど良いでしょう。
 
そこで起点となったのが、Gユニットは未来の可能性であるということ。彼は未来の可能性の一つとして「嵐を統べる者 コマンダー・サヴァス」を示したわけですから、それとは異なる未来の形をイメージさせるカードが良いと考えました。
 
指揮官にはいろいろな形があります。「Go ahead!(進め!)」と部下たちを鼓舞し、戦いを勝利に導くタイプ。リアガードを強化する「嵐を統べる者 コマンダー・サヴァス」はまさにこの形ですね。
 
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例えばこの「天羅水将 ランブロス」は「Follow Me!(我に続け!)」というタイプ。自らが斬り込み、そしてそのあとを部下たちが追撃する。これもまた指揮官の在り方でしょう。
 
Gユニットは、その強さもさることながら「他のグレード4との差別化」がとても大切な要素です。この二人の指揮官とは異なる在り方で、かつ「サヴァス」らしい要素を持った指揮官、それが「天舞竜神」の新しい「サヴァス」――
 
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――「慟哭の嵐 ウェイリング・サヴァス」です!
 
彼は「Got your back!(あとは任せろ!)」というタイプ。これもまたかっこいい指揮官の形です。そしてGRですから、一風変わった要素もばっちり持っています。
 
「連波」を持ちながらも、その効果は可変式。これにより、いわばこれまで起点としてのみ使っていたシールド要求値の無いアタックや、ちょっと過剰な連続アタックの布陣にも大きな意味が出てきます。
 
さらに、グレード3の彼が持っていた退却効果、ガード制限もさらに拡大され、相手の手札が大量、リアガードもいっぱい……というような劣勢であっても、それをひっくり返せる力を秘めているのです。
 
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また、「天舞竜神」で復活した隊列変更ユニットやスタンドトリガーなどの要素も能力作成の一要因になっています。「慟哭の嵐 ウェイリング・サヴァス」は最後にアタックすることも多いため、強力なスタンドトリガーをデッキに採用しやすくなっています。
 
最後に余談を。厳格な指揮官であるサヴァスと、快活なハイメ君。このキャラクター性の対比は私も大好きなんですが、ちょっとだけハイメ君に引っ張られた要素があるんです。もしかしたら気付いていらっしゃる方もいるかもしれませんが……
 
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「サヴァス」をサポートするユニットたちは偶然にも、麗しい女性ユニットが多いんです。偶然って恐ろしいですね。
 
「天舞竜神」の《アクアフォース》で強化されるのは「サヴァス」だけではありません!今回ご紹介したカード以外にも魅力的なカードがたくさん収録されています。楽しみにしていてください!
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

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中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

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