みなさん、こんにちは!第9回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
WGP2016東京大会、ご参加いただいた皆さん、お疲れ様でした!私も“プロデューサー「が」挑戦!”のコーナーで皆さんとファイトやお話しができて本当に楽しかったです。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
さて今回は「繚乱の花乙姫」&「トライスリーNEXT」から、《ネオネクタール》の姫君であり、チームトライスリー・安城トコハちゃんのキーユニットでもある「アーシャ」についてお話ししたいと思います。
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最初のアーシャが登場したのは今から2年近く前、《ネオネクタール》初のトライアルデッキ「純真の花乙女」のことで、チームトライスリーの他の二人と同様、超越のキーとなる能力……「ストライドスキル」を持っていました。
この「ストライドスキル」、とても有用な能力ではあるのですが、クロノ君の「クロノジェット・ドラゴン」、シオン君の「青天の騎士 アルトマイル」と比較して、アーシャには一つ“欠点”が存在していました。
それは、独りでは何もできなくなってしまうこと。
《ネオネクタール》はスペリオルコールを得意としていますが、そのイメージは「成長」と「繁栄」。植物がその根を広げて仲間を増やしていくような、同名ユニットや関連ユニットのコールを主軸としています。
パワー上昇を伴い、揃えば強力なのですがその反面、「種」となるユニットがいないと展開力が大きく失われてしまいます。そういった盤面になった時にどうするか。これはアーシャだけに限らず、《ネオネクタール》全体に及ぶ課題の一つでした。
しかし、欠点があることは必ずしも悪い側面ばかりではありません。その欠点が補われた時こそ、人は強く成長を感じられるものです。私はずっと、そのチャンスを覗っていました。
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そして、それを最も早く実現できる可能性があったのが「ファイターズコレクション2016」でした。
アニメでも、トライスリーの3人が櫂、ミサキ、カムイといったレジェンドファイター達からその心と覚悟を受け継ぎ、大きく成長を見せるという重要な転換期となっています。ストーリー的にも、まさにここしかないというタイミングです。
《ネオネクタール》の収録は2枚。この2枚で、「アーシャ」と「トコハ」の成長を感じさせなければいけません。
最初に作ったのが「聖樹竜 レインブレス・ドラゴン」でした。
当時、初登場となるGガーディアンの中では明らかに異質な存在です。手札からコールして「抵抗」を与えるドラゴン。この能力は、相手のターンにリアガードをコールすることで、アーシャの「ストライドスキル」と併せて欲しいというカードです。
テキストに直接「アーシャが~」と書かれているわけではないため、作成意図が伝わらないのではという心配もありました。しかし蓋を開けてみれば、すぐに多くのファイターの皆さんが「これでアーシャが強くなる!」と気付いてくれたのです。
「レインブレス」がうまくいったとはいえ、Gガーディアンはサポート寄りのカード。「花形」となるG4も必要です。それがこの「常夏の花乙姫 ベラーノ」。
やや複雑な効果ですが、登場時に手札からコールを行なってくれるため、アーシャの「ストライドスキル」で“増やすべきリアガードがいない”というシチュエーションはほとんどなくなります。
さらに、コストの組み合わせでソウルとドロップゾーンのカードもコールの対象とすることができ、それらをコールすることで「刃華超克」で登場したクラン能力、「開花(ブルーム)」を最大限に活用することが可能です。
また彼女はアーシャの「ストライドスキル」だけでなく、「ブースト」の付与によって《ネオネクタール》の課題を1つ解決しています。これなら、後列にG2やG3を「繁栄」しても問題ないのです。
そして時は流れ、「ヴァンガードG」は「NEXT」となり、アーシャとトコハちゃんにもまた成長の機会がやってきました。
やるべきことは決まっていました。それがこの新しい「アーシャ」――
――「胸焦がすラナンキュラス アーシャ」です!
彼女には、この2年間で彼女自身が、トコハちゃんが、そして《ネオネクタール》が育んだものがすべて詰まっています。1つ1つは絶大な効果というわけではないですが、3つの能力がそれぞれを補い合い、その可能性をイメージさせてくれます。
もう、独りになって何もできない、か弱い姫君はいません。力強く成長した彼女は、雄大な《ネオネクタール》の大地に花開いてくれることでしょう!
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。
それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!
さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。 |
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