みなさん、こんにちは!第12回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
さて今回は「トライスリーNEXT」に収録されている《ネオネクタール》の「銃士」たちの開発エピソードをご紹介したいと思います。
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「銃士」はブースターパック第8弾「蒼嵐艦隊」で登場した《ネオネクタール》の一派で、独特のコール能力を持っています。
以前のコラムでお話ししたように、《ネオネクタール》は自分の関連ユニットをコールする「成長」と、選んだユニットや自分自身をコールする「繁栄」がメインギミックですが、この「銃士」たちは少し違います。
「銃士」たちの持つコールはいわば「植え替え」で、盤面のリアガードを退却させ、山札から新たな「銃士」を芽吹かせ、“登場時”の能力を駆使して戦うデッキとなっています。
今回の「トライスリーNEXT」で最も「銃士」にとって影響の大きいカードがこの「白詰草の銃士 ミア・リータ」でしょう。
「銃士」は高効率で連続コールができるのですが、リアガードが“純増”する能力を持つユニットは限られています。超越した時に「ストライドスキル」として1枚のユニットを2枚に変えてくれる能力を付与する「ミア・リータ」は正に待望のカードです。
また「ミア・リータ」は山札に呼びたいユニットがいなくなってしまう事態を回避できる能力も併せ持っており、「銃士」を山札に戻す能力によって序盤の攻防で重要なユニットを使い切ってしまった時などのフォローもしっかりこなしてくれます。
さらに「銃士」のグレード4も追加されました。それが「姫小百合の精華銃士 マイラ」です。「ミア・リータ」と組み合わせることで、最大+10000のパワーをどんどん振りまく、というかなりの火力を見せてくれます。
これまで「銃士」のヴァンガードはコールこそ豊富でしたが、“登場時”に強化をしてくれるものは稀でした。「マイラ」はリアガードによる「植え替え」の意味をより強くすることで、「銃士」の動きを踏襲しつつ発展さるという目的で生まれたのです。
彼女自身はコール能力を持っていませんが、持っていないからこそ「植え替え」を行なう「銃士」たちの選択肢も広がり、より輝ける、という訳です。
この「瑠璃唐草の銃士 マイ・レン」もデッキの選択肢を広げてくれる1枚です。これまで「銃士」のファーストヴァンガードは「菜の花の銃士 キーラ」か「かすみ草の銃士 ライサ」のどちらかを使う形でした。
「キーラ」は特にこれといって「銃士」のギミックに関与はしないカードですし、「ライサ」も「双闘」を条件としているため、「白百合の銃士 セシリア」や「柊の銃士 エルヴィーラ」等では選択肢になりませんでした。
そこで「トライスリーNEXT」では「双闘」「超越」「リミットブレイク」、どの形であっても採用の余地があり、また「銃士」の持つ“登場時”の能力とかみ合うファーストヴァンガードをということになり「マイ・レン」が誕生しました。
「夢見草の銃士 テッサ」も「マイラ」と同じく、チームワークをイメージして作られたカードです。定番のアタッカー「桜の銃士 アウグスト」も優秀なカードですが、爆発力なら彼女も負けてはいません。
公式デッキレシピでは「アウグスト」と「鈴蘭の銃士 カイヴァント」が採用されていますが、彼女と「アウグスト」を両方採用したうえで、「カイヴァント」を同能力のグレード1である「鈴蘭の銃士 レベッカ」にするのも面白いでしょう。
デッキ全体での動きは維持しつつ、+4000を活用することで「レベッカ」は11000に、「アウグスト」は16000に到達できます。グレード2とはいえヴァンガードサークルでも発動するので、手札に恵まれれば意外な速攻も可能かもしれません。
せっかく「マイラ」や「ミア・リータ」が参入したのですから、超越しやすくなるカードも「銃士」に欲しいところです。それが「アマリリスの銃士 タチアナ」。彼女はリアガードサークルから能力が発動しますが、これも「銃士」の特性ゆえのものでした。
「銃士」たちのコールはランダム性があり、かつ「銃士」であることを要求するため、手札からサポートするタイプのカードではしっかりフォローしきれないパターンも多く、「銃士」の動きに沿った“盤面から”超越をサポートしてくれるカードとなったのです。
そして最後にご紹介するのが再録カードである「パンジーの銃士 シルヴィア」。このカードは「銃士」において最も重要なキーユニットといっても過言ではないほど強力な1枚です。
前述のとおり、「銃士」たちはスペリオルコールを得意としている反面、“純増”するカードは限られています。しかしこの「シルヴィア」は驚異的なほど簡単に“純増”が発生するカードで、とにかく彼女がいないとはじまりません。
今回の「トライスリーNEXT」では、デッキ作成に必要なカードがたくさん再録されています。中には「シルヴィア」のように新たなイラストで収録されているユニットもいますので、ぜひ手に取ってみてください!
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
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それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!
さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。 |
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