『週刊ヴァンガードコラム』バックナンバー 第25回

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第25回 『デッキ紹介~銀の茨』

みなさん、こんにちは!第25回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
今回は、好評発売中のキャラクターブースター第3弾「月夜のラミーラビリンス」から、《ペイルムーン》の看板ユニットの一人、ルキエ率いる【銀の茨】デッキを、開発エピソード織り交ぜつつご紹介していきたいと思います。
 
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キャラクターブースター第3弾「月夜のラミーラビリンス」の商品情報はこちら!
 
早速ですが、デッキレシピはこちらです。

月夜のラミーラビリンス 銀の茨のルキエデッキ

グレード カード名 枚数
4 異界の大奇術 フェアフィールド 1
4 銀の茨の神竜使い ヴィーナス・ルキエ 4
4 銀の茨の神竜使い ミスティック・ルキエ 2
4 仮面の神竜使い ハリー 1
4 夢踊る彩翼 ミルワード 3
4 レインエレメント マデュー 1
4 道化魔竜 ワンダリング・ドラゴン 2
4 鎖鋸の大奇術 ファーニバル 2
3 銀の茨の竜使い ルキエ 4
3 銀の茨の竜女皇 ヴィーナス・ルキエ 3
3 銀の茨 マッシャー・ドラゴン 2
2 銀の茨 アップライト・ライオン 3
2 銀の茨 アキュート・ドラゴン 3
2 銀の茨の奇術師 クレメンス 3
2 銀の茨の曲芸師 ルカミア 2
1 銀の茨の道化師 セルネ 4
1 銀の茨のお手伝い ゼルマ 4
1 銀の茨の催眠術師 リディア 4
1 マスカレード・バニー 1
0 銀の茨の獣使い ロロット 1
0 銀の茨のお手伝い ディクシー 4
0 銀の茨の操り人形 なたーしゃ 4
0 銀の茨のお手玉師 ナディア 4
0 銀の茨 バーキング・ドラゴン 4

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それではまず、主役である「ルキエ」のグレード3からご紹介していきましょう。枚数から見てもわかる通り、このデッキではやや「銀の茨の竜使い ルキエ」をメインとしています。とはいえ「銀の茨の竜女皇 ヴィーナス・ルキエ」も主演を張れるユニットであり、いわば2枚看板といった構造になっています。
 
「月夜のラミーラビリンス」に新しいルキエを収録することが決まった時、どんな能力にするかという議論になりました。「」の最初期にグレード4の「銀の茨の神竜使い ミスティック・ルキエ」が登場していますから、そこと連動し、かつ「NEXT」らしい新しさを演出できるよう、ストライドスキルは欲しいところ。
 
そしてルキエの時代を想起させるリミットブレイク能力。これもやはりルキエとしてはつけたい要素です。最後にクロスライド。「銀の茨の竜女皇 ルキエ」はストーリーライン的にも魅力的な設定を持ち、また非常に人気の高いユニットでしたから、こことも是非かみ合わせたいですよね。
 
とはいえブレイクライドも何度かやりましたし、ストライドとブレイクライドはお互いの効果を十全に発揮させるにはかなり特殊な挙動が必要で、それすらもすでに「俺たち!!!トリニティドラゴン」の「特別名誉博士 シャソバージュ」で実現していました。また《ペイルムーン》はソウル重視クランであり、偶発的にクロスライド状態になれるというのも強みの一つ。
 
ここまでの流れで、新たなルキエの大筋が見えてきました。「新ルキエ」はストライドスキルを持ちつつソウルから現れることができる能力を持ち、かつ自分のターンが終わればソウルに帰っていく……そういう能力ならばいいわけです。
 
しかしこれ、そのままやってしまうと「奇術(マギア)」そのもの。別に「奇術」でもいいのでは?という意見もなかったわけではありませんが、折角の大役者ですから、テイストに差をつけたいところです。
 
そこで彼女自身がパワー11000になったことを活用し、アタッカーとして一つ上のパワー14000になる選択肢を取った時にのみソウルへ帰るとすることで、「奇術」と差をつけました。また【ルキエ】は熟練の《ペイルムーン》使いほど興味を持ってくださるでしょうから、選択肢というのは深みを出すうえでも重要だったのです。
 
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さて、【ルキエ】をサポートするカード達を解説していきます。この「銀の茨 マッシャー・ドラゴン」はグレード3ながら高効率でソウルを溜められるアタッカーで、デッキのグレード3を増やしてまで採用している隠れた逸材。
 
とくにソウルからスペリオルコールし、そのまま「銀の茨の神竜使い ヴィーナス・ルキエ」のクリティカル増加につなげる基本技のほか、自分で溜めた大量のソウルを「異界の大奇術 フェアフィールド」で一気に吐いて超パワーを狙う隠し技も持っていたりします。
 
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グレード2の新顔は「銀の茨 アキュート・ドラゴン」と「銀の茨の曲芸師 ルカミア」。アキュートはもう1種のアタッカー「銀の茨 アップライト・ライオン」と似た効果を持ち、やや後半向けではありますが手札からコールしてもパワー11000はなかなかのもの。
 
ルカミアは完全にルキエのサポートカードで、11000アタックもさることながらクロスライドのフォローや、ともすればロロットと組んでの超越コスト確保など、細かなところまで気の利くユニットです。
 
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そしてニューフェイスの中でも注目株がグレード1の「銀の茨の道化師 セルネ」。ヴァンガードのみのブースト時と一見使いどころが限られるように見えますが、彼女の真価は同じくグレード1の超強力ユニット「銀の茨のお手伝い ゼルマ」との共演で発揮されます。
 
セルネはゼルマをコールすることができ、かつ自身がソウルに移動します。ゼルマがコールされたことにより、セルネはもう一つの能力でソウルから帰ってきます。そしてゼルマはセルネをソウルへ送ることで他のカードをコール、そうするとまたセルネが戻ってきて……と、まさに曲芸です。
 
しかもこの出入りを行なう際、反対側の列にアキュートかアップライトがいると、彼らのパワーはどんどん上がっていきます。ゼルマでコールするカードを「銀の茨の奇術師 クレメンス」にするとよりよいでしょう。
 
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最後にご紹介するのはファーストヴァンガード、「銀の茨の獣使い ロロット」です。彼女はグレード3をソウルから回収する能力を持ちつつ、カウンターチャージを行う能力をもっています。これにより、ストライドコストを確保しつつ、ルキエやセルネのコスト1回分になります。
 
とはいえ【銀の茨】のファーストヴァンガード候補は「銀の茨の獣使い エミール」などタレント揃いです。誰を選択してもまた違った動きを演出してくれるでしょう。
 
変幻自在の「銀の茨」ルキエデッキ、皆さんも研究してみてください!
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

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中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

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