『週刊ヴァンガードコラム』バックナンバー 第35回

『週刊ヴァンガードコラム』

第35回 『更なる闇の深みへ……』

みなさん、こんにちは!第35回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
さて今週も、ブースターパック「鬼神降臨」に収録されておりますクランから、その開発エピソードをユニットと共にご紹介いたしましょう。今回お話しするクランは昏き闇に住まう悲しき異能力者たち、《ダークイレギュラーズ》の面々です。
 
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《ダークイレギュラーズ》は謎多き国家ダークゾーンに属しており、驚異的な超能力を持つが故に闇へと追われたものや、力を求めるあまり世界から拒否されたものたちが形成した集団の呼称であり、まさに“力こそ正義”の危険なクランです。
 
ここで重要なのは、「ダーク」“の”「イレギュラーズ」ではありません。「ダーク」“な”「イレギュラーズ」です。かくいう私もファーストインプレッションではちょっと勘違いしていたのですが、彼らは“闇の異端者”ではなく“異端とされ闇となった”存在なのです。
 
もちろん最初から闇の定めを持って生を受けたものもいます。しかし、その多くは前述のとおりその力や渇望ゆえの業(カルマ)を背負ったものが多く、哀しみに満ちています。
 
さてそんな《ダークイレギュラーズ》、魂の力としての象徴であるソウルをとにかく重要視しているクランであり、そのクラン能力も当然ソウル由来の「深闇(ダークネス)」。このあたりは以前のコラムでご紹介しましたので、そちらをご参照ください。
 
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もちろん「鬼神降臨」には「深闇」を持つユニットがたくさん収録されています。「深闇」の力を得た姿となった「罪を灌ぐ者 シャルハロート」は、少し構築に工夫をするだけでかなり高効率のストライドスキルを発揮することができます。
 
また彼はアタッカーとして高い能力を持ち、なんとその力はリアガードでも発動可能です。「純愛のサキュバス」や「ヴェアティーゲル・イェーガー」などが手札にいる時は超越のコストをそちらで確保し、シャルハロートをリアガードとしてコールするのもよいでしょう。
 
「ディレンジ・シンギュラー」は少々制御しづらい能力を持っていますが、2枚ドローの強さは折り紙付き。さらに「深闇」能力を持つので、シャルハロートとも相性の良いユニットです。
 
超越した時に“ディレンジ・シンギュラーの能力から”解決することで、シャルハロートの“ソウルに「深闇」4枚”をフォローできます。グレード1以上の味方を巻き込んでしまう要素も、それが「ヴェアティーゲル・イェーガー」などであれば……“計画通り”というものです。
 
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ソウルへの渇望は「深闇」だけが持つものではありません。【アモン】も異形と言っていい進化を遂げています。「アモンの瞳 アガレス」はとてつもない量のソウルを得て、さらにそれを力へと変えることができます。
 
その効率たるや凄まじく、なんと2倍。10枚あればソウルチャージ10!あまりの溜まりっぷりに変な笑いが出るほどです。しかしその制御の利かなさも最高クラス。これにより、彼の……いえ、【アモン】全体が持つ貪欲かつその渇望に見合う力を得るというイメージがさらに強くなっています。
 
この膨大なソウルを活かすためのアタッカーもいます。それが「アモンの眷族 オディオス・サンダー」。彼の強化手段はちょっとトリッキーですが、中盤~終盤はパワー+20000(実質+16000)、リスクを覚悟すれば+25000も現実的な範囲でしょう。
 
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そして《ダークイレギュラーズ》の新たな切り札として現れたのが、アニメで江西君も使った「常闇を裂く者 ブレダマオス」です。その能力は、《ダークイレギュラーズ》初のスタンド効果!まさに渇望していたものと言ってよいでしょう。
 
またさらに、彼はソウルとリアガードのグレード0を山札にすべて戻す効果も併せ持っています。これは《ダークイレギュラーズ》が背負った深く昏い業(カルマ)によって、その力が抑えきれず哀しみに満ちた結末が訪れてしまう事を忌避すべく得た力です。
 
端的に言えば山札が足りない。
 
しかしこの力によって、ドライブチェックの圧力は数ある連続攻撃可能なヴァンガードユニットの中でもトップクラス。自身も含め2か所に割り振り可能なパワー+5000も相まって破壊力抜群の1枚です。
 
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最後にご紹介するのはこのカード、「リスティヒ・ヴァンピーア」です。彼の持つ力はシンプルに“ソウルと手札を1枚交換する”というものですが……控えめに言って侮れない効果です。
 
彼を取るに足らないコモンカードと見るか、今後の《ダークイレギュラーズ》の可能性を大きく広げてくれる1枚と見るかは……あなたの闇の深さ次第、といったところでしょうか。
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

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中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

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