『週刊ヴァンガードコラム』バックナンバー 第51回

『週刊ヴァンガードコラム』

第51回 『花丸デッキ編成指南 虎の巻』

時は西暦二〇一七年。
 
神無月六日に、“とあるデッキ”……「刀剣乱舞-花丸-デッキセット 第1弾/第2弾」が発売となります。こちらは今までのトライアルデッキとは少し趣が異なり、デッキの中身を入れ替えて遊ぶことができる「編成用カード」が含まれている特別仕様となっています。
 
写真
「刀剣乱舞-花丸-デッキセット 第1弾/第2弾」の商品情報はこちら!
 
みなさんこんにちは。週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
さてこの編成用カード、結構な枚数ありまして……よく「デッキ構築ってどうすればいいの?」と聞かれた時、サラッと「好きなユニット使って、好きなように組むのが一番!」なんて返しちゃうことも多いんですが、訊ねた側はそう言われても何か“とっかかり”がないと、ちょっとハードルが高く感じてしまうものです。
 
という訳で今回は、「刀剣乱舞-花丸-デッキセット 第1弾/第2弾」の各デッキと、その編成用カードの入れ替え指南と題しまして、そんな“とっかかり”になる編成用カードの使い方などをお話ししていきたいと思います。
 
写真
 
実のところ、「好きなカードを使う」というのはある種の完成形でして、そのカードがかっこいいから、強いから、独特の動きをするから、かわいいから……理由は様々ですが、究極的には最高の回答と言っても過言ではありません。
 
そんな「お気に入りの一枚」がもしあるなら、話は簡単です。しかもそれがGユニットのような派手なユニットなおさら。もちろん、脇を支えるいぶし銀ユニットでも問題ありません。その一枚の魅力を引き出してあげるために、相性の良いカードを入れていく……デッキ構築の代表的なやり方の一つです。
 
では、わかりやすい例をあげて、そういう「考え方」を解説していきましょう。
 
写真
 
例えば「三日月宗近 -花丸-」を使いたい!となった場合、「編成」はどうすればいいでしょうか。相性のいいユニットはたくさんいますが、わかりやすいのはトリガーユニットの編成です。
 
ヴァンガードには4種類のトリガーがあり、もちろん「刀剣乱舞-花丸-デッキセット 第1弾/第2弾」にもしっかり4種類入っています。そのままでもよいのですが、編成用カードには追加用のクリティカルトリガー(「第1弾」であれば「蜂須賀虎徹 -花丸-」)が入っています。
 
「三日月宗近 -花丸-」は味方の攻撃のあと、自身が攻撃をする際に、その能力によって味方を鼓舞しつつスタンドさせ、さらに追加攻撃が可能になるというテイストのユニットです。
 
……ということは、「三日月宗近 -花丸-」のドライブチェックでスタンドトリガーが出ても、それが活かせる状況は(アタックした段階で味方がスタンドしているので)かなり少なくなります。
 
そこで「編成用カード」の出番です。編成用クリティカルトリガーとメインデッキのスタンドトリガーを入れ替えれば、たったそれだけでも「三日月宗近 -花丸-」をメインに据えたデッキとしては動きが断然違ってくるはずです。
 
写真
 
じゃあいっそスタンドトリガーは入れなくてもいいの?というと一概にそうとは言い切れません。メインに据えるユニットが「石切丸 -花丸-」だったらどうでしょう。
 
「石切丸 -花丸-」も最後にアタックすると超強力な一撃をお見舞いできるユニットですが、こちらは逆にスタンドトリガーと相性がよく、ドライブチェックを1回多くできる効果も相まって、本来できなかった追撃を仕掛けることができるようになります。
 
蛍丸 -花丸-」も強力なスキルを持っていますがアタック時に味方をレストしてしまうため、スタンドトリガーと相性の良いユニットです。2回のアタックでスタンドトリガーが出れば、自身の連続アタックも相まって凄まじい猛攻となるでしょう。
 
といっても、「蛍丸 -花丸-」の場合は自分がスタンドするという側面もあるため、いっそクリティカルトリガーに寄せて「自分の決定力」に特化するのも悪くありません。この辺りは“単騎”と“連携”、どちらを重視するか……といった感じです。
 
写真
 
Gユニットやトリガー以外の場合も、基本的な考え方は同じです。この例でわかりやすいのが「第2弾」の「一期一振 -花丸-」。彼の能力は山札から「藤四郎」や「五虎退」や「鳴狐」を呼び寄せ、さらに大きくパワーアップさせるというものです。
 
ということは、デッキの中に「藤四郎」や「五虎退」や「鳴狐」たちが多く入っていれば入っているほど、彼の能力も強烈なものになっていくわけです。
 
「第2弾」の「編成用カード」にはたくさん「藤四郎」が収録されていますので、彼らを適宜、メインデッキの同じグレードのユニットと入れ替えるだけでも、「一期一振デッキ」の完成度は飛躍的に高まります。
 
この際、グレード3の枠に「宗三左文字 -花丸-」を編入しておくのもおすすめです。彼はライドした際にデッキから好きなグレード3と“入れ替わる”能力を持っているので、「一期一振 -花丸-」と入れ替われば、「一期一振 -花丸-」を引けなかった時も安心です。
 
写真
 
ファイト開始時に選択する最初の刀剣男士、“ファーストヴァンガード”の能力も、デッキを動かす際とても重要になってきます。例えば「大和守安定 -花丸-」はソウルをしっかり貯めてくれるうえ、いざとなればカウンターチャージもできる優秀なユニットです。
 
このため、「大和守安定 -花丸-デッキ」ではソウルブラストをコストとして持つユニットたちをかなり楽に運用できます。逆に「加州清光 -花丸-」は自身がソウルを使い、山札の上を“偵察”するという強力なスキルを持つため、「加州清光 -花丸-デッキ」ではソウルブラストはほぼ彼に使うことになるでしょう。
 
ここで今までの考え方を少し飛躍させてみましょう。別にファーストヴァンガード用のカードはデッキに一枚しか入れてはいけないということはありませんし、「第1弾」と「第2弾」のカードを混ぜてはいけないということもありません。
 
ソウルをたくさん貯めてくれる「大和守安定 -花丸-」と、ソウルをたくさん使えばどんどん活躍できる「加州清光 -花丸-」。“両方”をデッキに入れてしまうなんてことも、アリです!ちょっと贅沢な“遊び”かもしれませんが、最終的には……「好きなユニット使って、好きなように組むのが一番」なんですから!
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

↑ページのトップへ

中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

最新の記事はこちら

↑ページのトップへ

ページの先頭に戻る