『週刊ヴァンガードコラム』バックナンバー 第5回

『週刊ヴァンガードコラム』

第5回 『雷と焔~なるかみの雷激』

みなさん、こんにちは!第5回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
今回はブースターパック「天舞竜神」に収録されているドラゴンエンパイアの航空部隊、《なるかみ》についてお話していきたいと思います。
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→ブースターパック第9弾「天舞竜神(てんぶりゅうじん)」の商品情報はこちら!
 
《なるかみ》はアグレッシブなイメージのクランですが、《なるかみ》を語る上で欠かせない要素があります。それは、同じくドラゴンエンパイアに所属するクラン、《かげろう》の存在です。
 
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《かげろう》と《なるかみ》、どちらのクランも相手のリアガードを退却させるのを得意としていること自体は変わらないのですが、オーソドックスな退却イメージの《かげろう》と比較して、《なるかみ》は荒々しい退却イメージに満ちています。
 
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例えば、彼らは戦場の最前線である「前列のユニットを退却させること」に大きな戦果を求めています。また、「相手が選んで退却させる効果」は多くの場合、最も弱いリアガードが退却します。《なるかみ》は弱いものから戦場を去るのが当然と考えているのです。
 
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さらには複数の相手を一撃のアタックで薙ぎ払ったり、敵味方問わず全てのリアガードを退却させたりする派手な能力を持つものもいます。《なるかみ》はその名の通り、荒々しく豪快なクランなのです。
 
そんな《なるかみ》ですが「ヴァンガードG」以降初、ブースター第2弾「風華天翔」に収録される際、一つ新しい要素を入れようということになりました。
 
これは《かげろう》が前後のブースターパック「時空超越」「覇道竜星」に収録される予定があり、この2つのクランの差をもっと顕著にしたいという狙いがありました。
 
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そして《なるかみ》が手に入れた新たな力、それがバインドでした。
 
退却させたユニットを再利用さえも許さないその挙動は、雷を自由自在に操る彼らが敵を跡形もなく消滅させているようであり、その猛々しいイメージにも強くマッチしていました。また「バインド」の持つ語感もそれを後押ししてくれました。
 
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次の「月煌竜牙」ではそれをさらに発展させ、クラン能力として「雷激」が登場しました。前回のコラムでもお話ししましたが、「儀式(リチュアル)3」で統一したことと同様、「月煌竜牙」で扱うクラン能力は「雷激2」のみとなっていました。
 
今回の「天舞竜神」では「雷激」のありかたをさらに進化させた、バリエーション豊かなカードたちが新登場しています。
 
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例えば彼らは、みずからが「雷激」の能力を持ちつつ、最初の、または更なるバインドの起点にもなれる効果も併せ持っています。
 
グレード2やグレード0のカードたちが発展しているわけですから、バインドを使うなるかみの看板的存在である「ドラゴニック・ヴァンキッシャー」も当然、大きな……というよりは豪快な進化を遂げています。それが――
 
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――「征天覇竜 ドラゴニック・ヴァンキッシャー“VMAX”」です!
 
名前からして凄いことになっていますが、テストプレイではヴォルテージのさらに上!ということで「征天覇竜 ドラゴニック・ヴァンキッシャー“VOLTAGE MAXIMUM”」だったものを、改変し“VMAX”という名前になりました。
 
もちろんその能力もとびきり破天荒なものです!1つ目は《なるかみ》の中でも稀有な大技、複数のユニットを一回のバトルで薙ぎ払う効果です。
 
ちなみにこの効果、リアガードサークルを選ぶように文章が刷新されています。以前のテキストでは、対象が相手リアガードを選んでおり、「抵抗」との兼ね合いがあまりにわかりにくかったからです。
 
数ある効果の中でもかなり強い部類に入るこの複数同時バトルを事実上ノーコストで行なうだけでなく、もう一つ、とてつもない能力を持っています。なんと確定1ダメージ、しかもそのダメージで決着さえついてしまうというもの!
 
ジェネレーションブレイク3、雷激5、カウンターブラスト2と前提はもちろん楽ではありませんが、その決定力は折り紙つき。また、《なるかみ》が少し苦手としていたフィールドにリアガードを残さないクランや「抵抗」にも有効な一撃となります。
 
こういった激烈な能力を持たせられるのも、状況に応じて最適なカードを選択できるGユニットならではというものです。《なるかみ》使いの方々も、この「征天覇竜 ドラゴニック・ヴァンキッシャー“VMAX”」と「雷激」、一度試してみてください!
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

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中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

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