『週刊ヴァンガードコラム』バックナンバー 第14回

『週刊ヴァンガードコラム』

第14回 『アカデミックサクセスストーリー』

みなさん、こんにちは!第14回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
今年も残りわずか、皆様いかがお過ごしでしょうか?本日はベルサール秋葉原にて、WGP全国決勝大会が行われております。このコラムが皆様の目に触れる頃には結果が出ていると思いますが、今年最後の栄冠はどのチームに輝くのでしょうか。とても楽しみです。
 
さて今回は、来年1月13日(金)発売の「俺達!!!トリニティドラゴン」収録のクラン、《グレートネイチャー》およびそのクラン能力「達成(サクセス)」についてお話ししたいと思います。
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《グレートネイチャー》は惑星クレイ随一の総合大学で、世界有数の天才(動物)達が日々さまざまな研究を行なっている最高学府です。
 
そんな彼らの研究の一端として表現されている《グレートネイチャー》の特徴が、リアガードの強化です。ことリアガードの強化にかけては全クランでもトップクラスで、とにかく多彩かつ有用なものが揃っています。
 
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中でもオーソドックスな効果がこの“パワー+4000&ターン終了時に退却”です。強化を受けた味方はターン終了時に“卒業”してしまうのですが、これをどんどん積み重ね、高パワーのリアガードでアタックをお見舞いする、というのが基本戦術です。
 
クレヨン・タイガー」のようなカードも引ける効果は使い方が特に重要です。ヴァンガードでは効果の解決は可能な限り実行するため、1体にこの効果を“重複”させると、退却させるのは1体ですが、ドローが“重複”し、退却のデメリットが軽減されてどんどん効率がアップしていきます。
 
という訳で《グレートネイチャー》の基本となるのは「リアガードの強化」と「いかにそれを“重複”させて使いこなすか」というもので、それを発展させたクラン能力がテクニカルブースター「The GENIUS STRATEGY」で登場した「達成」です。
 
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「達成」は《グレートネイチャー》従来の動きを踏襲しつつ、新たな研究対象として興味深いものをもたらしました。例えば「問題児 グレベリー」は「クレヨン・タイガー」に似た効果ですが、いかに本人を“達成”まで導くかという違いがあります。
 
その発展性をヴァンガードにも持たせたのが「特任教授 アルシャ」でした。リアガードの強化がそのまま自分のスタンド条件になっているというユニークな能力で、ヴァンガードも「達成」を持つことができるという方向性を示しています。
 
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「俺達!!!トリニティドラゴン」で「達成」はさらに進化しています。「レッサー・ライター」は自発的に達成状態となることができるうえ、リアガード全体の強化も持っています。もちろん、普通に誰かを強化して「達成」することもできます。
 
この「達成」を持つユニットはすべて、その効果範囲によって数字が固定されています。ヴァンガードサークルでのみ動くものは25000、リアガードサークルを含むものは20000です。
 
「達成」はそのイメージや目的が前回のコラムで紹介した「超爆(バースト)」とよく似ていますが、なぜこちらの数字は固定にし、特定のタイミングで一斉に「達成」にしたのかと言いますと……リアガードはヴァンガードの5倍いるからです。
 
いくら計算大得意な《グレートネイチャー》でも、5枚バラバラの数字での個別管理はあまりにも負担が大きすぎ、さすがに面白く感じられないレベルだったのです。
 
また数字も《グレートネイチャー》で意味がありつつ把握しやすいものになっています。9000の前衛に7000の後衛はヴァンガードの基本的な布陣ですが、そこにお得意の+4000を1回使えば20000「達成」、さらにトリガーが乗ると25000「達成」です。
 
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「達成」デッキの新たな看板として登場するのが「慈愛の教鞭 ビッグベリー」です。彼が持つ能力は(達成を除けば)2つですが、実際には3つの能力を持っているのと同義です。リアガードの強化、「ストライドスキル」、そして手札から超越のサポートです。
 
ヴァンガードGブースターパック第2弾「風華天翔」収録の「名物博士 ビッグベリー」のストライドスキルを最大限発揮するには、ストライド時にリアガードが2体以上いる必要がありました。
 
新たな姿となった彼はその点を克服しており、事前に手札から達成能力を持つカードをコールした後、リアガードを強化できるので、例えストライド時にリアガードが全くいなくても、ストライドスキルを十全に発揮できるようになっています。
 
さらに、リアガードが全くいない場合には超越コスト捻出しやすくなる能力によってストライドできる確率を上げ、それでもなおストライドできなかったとしても、永続能力のリアガード全体強化でフォローしてくれる……まさに慈愛の化身です。
 
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そして意図的にストライドステップでリアガードがいない状況を作れるのが、このカード、GR「全知竜 フェルニゲーシュ」です。その効果はなんと《グレートネイチャー》の最高拡大版、全員“卒業”!
 
言うなれば彼は、テクニカルブースター「The GENIUS STRATEGY」のGR「全知竜 アーヴァンク」と対になっているユニットで、テストプレイでは「アーヴァンク」は“やさしい先生”、「フェルニゲーシュ」は“鬼先生”と呼ばれていました。
 
もちろん、「クレヨン・タイガー」の能力で選んだ、ターン終了時に退却するリアガードもカードを引く効果は“重複”できるので、とんでもない量の手札と、それを自由に使える莫大なコスト回復をもたらしてくれるでしょう。
 
そろそろ今年のターン終了時が近づいてきたようです。「俺達!!!トリニティドラゴン」にはまだまだ注目のカードがたくさんあります。来年もぜひ楽しみにしていてください。それでは皆様、よいお年を!
 
週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

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中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

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