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第15回 『手札の“経営”~神託』

みなさん、こんにちは!第15回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
新年おめでとうございます。皆様のおかげで『カードファイト!! ヴァンガード』も6回目の新年を迎えることができました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
さて今回は、ついに来週1月13日(金)に発売となります「俺達!!!トリニティドラゴン」から、《オラクルシンクタンク》のカードと、クラン能力「神託」についてお話ししたいと思います。
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旧年12月25日に放送されましたアニメ「ヴァンガードG NEXT」でクロノ君と熱い頂上決戦(ショップ大会)を繰り広げた「チーム・トリニティドラゴン」のリーダー、多度ツネトさんが使うクラン、それが《オラクルシンクタンク》です。
 
《オラクルシンクタンク》はヴァンガードの最初期からあるクランで、情報商社をイメージした手札の増強や山札の操作などを得意としています。
 
そんな《オラクルシンクタンク》のクラン能力が「神託」。これはヴァンガードGブースターパック第5弾「月煌竜牙」で登場したもので、手札に関係した能力が多いクランですから、手札の枚数を参照する能力となっています。
 
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しかしその条件は手札5枚以上。《オラクルシンクタンク》とはいえ、これはなかなかに大変です。以前のコラムでお話しした《ロイヤルパラディン》の「勇敢(ブレイブ)」と同じく、「神託」は多くの課題を抱えた能力でした。
 
今回の「俺達!!!トリニティドラゴン」では、この「神託」が抱えた課題にしっかりと取り組み、「トライスリーNEXT」の「勇敢」と同様に改善していく必要がありました。
 
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最も大きな課題は、盤面と手札を同時に維持できるようにすることです。「神託」の条件を満たすためにコールを躊躇させてしまうと、盤面が出来上がらない。この「プレシャス・オフィディアン」はそれを解決するために作られたカードの1つです。
 
毎ターン、ドローフェイズでカードが引けますが、その分はライドや超越で使います。となれば、重要なのはコールしても手札が減らないリアガード。「プレシャス・オフィディアン」は登場時にわずかなコストでカードが引けるため、例えば手札が5枚の状態からでもストレスなくコールできます。
 
カードを引く条件として、ヴァンガードの「神託」を参照しているため、「神託」を支えつつ、ヴァンガードが「神託」を持つ意味を高めています。また「神託」を満たしていれば超越コストの肩代わりになれるので、その点でも盤面と手札を同時に維持してくれます。
 
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最も手札が増えるのは、ドローフェイズではなくドライブチェック後であることがほとんどです。つまり、バトル中に動く能力や、永続能力であれば、トリプルドライブの後に有効化するため、メインフェイズでカードを使っても比較的容易に「神託」を達成できます。
 
この「神魂烈士 アメノオシホ」はそういう方向性のカードです。ヴァンガードの後にアタックしても有効な能力を持ち、かつその能力によっても手札が増え、相手のターンに備えることが可能です。
 
とはいえ、それでも手札が“順調経営”であるかどうかはわかりません。またグレード2のユニットはある程度早い段階から1枚はコールしておきたいもの。彼が持つもう1つの能力はこういった時のためのもので、いざという時には手札に変わってくれます。
 
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《オラクルシンクタンク》を代表するユニット「CEOアマテラス」も新たな装いとなって帰ってきました。この「八千代の日輪 アマテラス」は汎用性が高く、普通に使っても非常に強いGガーディアンですが、実は彼女も手札の減少を抑える要素を持っています。
 
ガードに使う手札を減らせるポピュラーな出来事、それはダメージトリガーです。最初の「CEOアマテラス」同様に、「山札操作能力」を持たせることで、次のダメージチェックでトリガーの確率を大幅に上げることができます。
 
そこにソウルチャージと手札の枚数4枚以上で自身が強化される能力をつけ、アマテラスらしさを引き上げつつコストの工面やガード値を高めることで、偉大なるCEOの帰還がさらに印象的になるように努めています。
 
しかし、それでもまだ「神託」には足りないものがあります。どんなに頑張っても、いえ、勝つために頑張るからこそ手札はなくなってしまうもの。そうなった時のために“劇的な救世主”が必要です。それが――
 
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――GR、「枢機の征討神 カムスサノオ」です!「手札が5枚になるように引く」ことにより、どんなにピンチの状況でも、「神託」を満たすことができます。
 
さらに、《オラクルシンクタンク》のグレード4初のクリティカル上昇能力である「神託」を持っています。彼の力を借りる時は厳しい状態のことも多いため、このクリティカルは非常に頼りになります。
 
また彼の「神託」は永続能力なので、ドライブチェックで手札に入るカードもカウントでき、かなり容易にパワーとクリティカルが上昇します。そのため、引いたカードもある程度積極的に使用することができます。
 
やや極端ですが、相手のガード値が把握できている状況なら、パワーとクリティカルを目的に超越することもあり得ます。それくらい、クリティカルが上昇するGユニットは選択肢として重要なカードです。
 
その存在自体が「神託」の支えとなる……まさに彼は新たな「神託」の「リーダー」に相応しいユニットなのです!
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

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中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

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