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第28回 『The Blaster “Aichi Sendou”③ 王と剣』

みなさん、こんにちは!第28回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
さて今週も引き続き、ついに明日発売となるレジェンドデッキ第三弾「The Blaster “Aichi Sendou”」に収録されているユニットたちを、その開発エピソードとともにご紹介していきたいと思います。
 
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レジェンドデッキ 「The Blaster “Aichi Sendou”」の商品情報はこちら!
 
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「エポナでガード!」が印象的なエポナですが、実はアニメでの登場回数はトリガーユニットであることも相まって、かなりの回数に上っています。
 
「エポナ」は《ゴールドパラディン》時代も含め、常にクリティカルトリガーでした。そこで今回も、まずクリティカルトリガーにするかどうかという所から企画がスタートしました。
 
その名のとおり、勝敗を決定づける幸運の象徴(トリガー)として数多く登場したエポナですが、やっぱりアイチ君が言ってくれた台詞がとにかく印象的でした。レジェンドデッキということで、「エポナ」も成長し、今度は完全ガードとして活躍してくれます。「エポナで完全ガード!」と思わず言ってみたくなります。
 
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完全ガードが「エポナ」なら、今回のレジェンドデッキから正式に封入となったGガーディアンには誰が相応しいか。これはもう満場一致というか、いい意味で議論の余地がありませんでした。
 
ヴァンガード最初のブースターパック「騎士王降臨」からずっと《ロイヤルパラディン》の守護者を担っていたユニット、「イゾルデ」です。
 
新たな姿となった彼女も、その堅い守りは健在です。また他のGガーディアンとの差別化を狙いつつ、Gガーディアンが初めてという方にも理解してもらいやすい能力になっています。リアガードの枚数が重要なのは、ちょっとだけ【宝石騎士】のイメージも入っていたりします。
 
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ブラスター・ブレード」とアイチ君を支えた二人のハイビースト、それが「ういんがる」と「ばーくがる」です。今回は最初期のアイチ君のデッキをリスペクトするという意味から、「The Blaster “Aichi Sendou”」のファーストヴァンガードは彼になりました。
 
能力は、今までのレジェンドデッキのファーストヴァンガード、「フルバウ・ブレイブ」と「リザードヒーロー アンドゥー」と近いものになっています。
 
ファーストヴァンガードはファイト開始時に必ずいるユニットですから、とても印象に残ります。3つのレジェンドデッキが並び立つ場面をイメージしたところ、アイチ君も同じ能力にしようと考えました。
 
そんな「ブルースカッド ばーくがる」、今までの流れなら「ブラスター・ブレード」を探す能力とするところだったのですが、新生した仲間たちを探せた方がよりキャラクター性が際立つだろうということから、少しだけ範囲が広くなっています。
 
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アイチ君の使ったグレード3の中でも、アルフレッドと並ぶ印象的なユニットが「ソウルセイバー・ドラゴン」です。すでにグレード4の「神聖竜 レリジャス・ソウルセイバー」がいますが、今回もぜひソウルセイバーを収録したいところ。
 
レリジャスはやや「マジェスティ・ロードブラスター」を彷彿させる能力を持っていましたから、住み分けも兼ねて今回はもっとストレートに「ソウルセイバー・ドラゴン」を想起できる能力になっています。
 
ソウルブラストを必要とするのは同じですが、Gユニットとなった分、その効率は凄まじくパワーアップしています。また発動タイミングも登場時からアタック時になったため、ユニットをコールしてから能力を発動でき、使いやすくなっています。とはいえ、ソウルブラスト3は普通にライドしているだけでは溜まりません。
 
しかしこのレジェンドデッキには、ベディヴィアケイ、さらにういんがるとばーくがるもいます。彼らの力を借りることで、ソウルセイバーもまた輝くのです。
 
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レジェンドデッキ「The Blaster “Aichi Sendou”」における最大のフィニッシャーが新たなる騎士王、グレード4となった「聖騎士王 アルフレッド・ホーリーセイバー」です。
 
今まで幾度もその姿を変えてきた騎士王ですが、今回のイメージはまだ王となる前の、在りし日の「アルフレッド・アーリー」を踏襲しています。彼の臣下であり親友であるブラスター・ブレードが隣にいるその姿は、本当に感慨深いものです。
 
彼の能力は直接、彼自身には何の影響も与えません。しかし、自身とブラスター・ブレードのアタック順は任意であるため、お互いのドライブチェックで出たトリガーを余すことなく活用することができるのです。王は剣に力を、そして剣は王に力を与えるのです。
 
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最後にご紹介するのは、「ブラスター・ブレード・エクシード」。
 
当然ながらレジェンドデッキ「The Blaster “Aichi Sendou”」の最重要ユニットであり、今回ご紹介したユニットたちは、すべて彼を中心に考えられています。
 
彼は二つの能力を併せ持っています。「ストライドスキル」で超越そのものと、主君たる「聖騎士王 アルフレッド・ホーリーセイバー」を支え、お互いがその力を十全に発揮できるようになっているのです。
 
レジェンドデッキ収録のカード「ミリアド・ソウルセイバー」「レリジャス・ソウルセイバー」「アルフレッド・ホーリーセイバー」は、すべて「セイバー」の名称を持っており、また6月発売のブースター第11弾「鬼神降臨」の「ガンスロッド」も「セイバー」の名称を持っているので、それらをすべて全力で能力を使うことが可能です。
 
そしてもう一つの能力は、彼自身を象徴する、敵を討つ力。これがなければ「ブラスター・ブレード」とは言えません。もちろん、その力はヴァンガードにライドしたときや、仲間たちの声に応じて呼ばれた時でも発動できるようになっています。
 
主役でありながら、王や仲間たちを支える。それがブラスター・ブレードの新たな姿です。
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

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中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

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