みなさん、こんにちは!第37回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
今回は絶賛発売中のブースターパック「鬼神降臨」から、チーム・ディフライダーのベルノ・ファーレンハートさんが使う《ジェネシス》のデッキを、そのユニットたちの開発エピソードを交えつつ、ご紹介していきましょう。
チーム・ディフライダーの一員、ベルノ・ファーレンハート
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ではさっそく、現在配信中のアニメ「ヴァンガードG NEXT」36話時点でのベルノさんのデッキはこちらとなっております。
【ベルノ・ファーレンハートのアマルーダデッキ(36話時点)】 |
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グレード | カード名 | 枚数 |
4 | 究明の女神 イシュタル | 4 |
4 | 大天使 ドゥームブレイス | 2 |
4 | 滅獣軍神 テュール | 2 |
4 | 決着の女神 パラス・アテナ | 2 |
4 | 七色の女神 イーリス | 2 |
4 | 天蓋の戦巫女 ハナサツキ | 2 |
4 | 綾織の女神 タグウット | 2 |
3 | 崇高なる美貌 アマルーダ | 4 |
3 | 氷紋の女神 スヴァーヴァ | 4 |
2 | 順風の女神 ニンニル | 4 |
2 | 戦巫女 センリ | 4 |
2 | 戦巫女 コトノハ | 4 |
1 | 泡沫の女神 アワナミ | 4 |
1 | 堅守の女神 キビツヒメ | 4 |
1 | ディテクト・エンジェル | 3 |
1 | 枷の戒め ゲルギャ | 2 |
0 | 源流の女神 ナキサワメ | 1 |
0 | 戦巫女 ククリヒメ | 4 |
0 | 春眠の女神 ターロ | 4 |
0 | トランスポート・ハービィ | 2 |
0 | 伸展の女神 アウクセシア | 2 |
0 | ティーブレイク・エンジェル | 4 |
メインデッキ50枚中、37枚が天啓持ちのユニットで構成された特化型の「天啓」デッキです。基本的には天啓とベルノさんの分身……というか「中の人」である「崇高なる美貌 アマルーダ」がもたらすソウルを使って連続アタックを狙う、かなりアグレッシヴな構築です。
それでは、「鬼神降臨」で収録、デッキに採用されているユニットたちをご紹介していきましょう。
もちろん最初はこのカード、《ジェネシス》の若き女神、「崇高なる美貌 アマルーダ」です。彼女が持つ能力は自身も持つ「天啓」を参照するもので、ご紹介したベルノさんのデッキにもガッチリ噛み合う効果となっています。
彼女の【ストライドスキル】は、追加効果まで発動すれば破格の性能。「天啓」での吟味も含めれば、このデッキでの成功率はざっくり計算でも95%以上あるため、ガンガン使っていけます。超越コストを変更する能力も永続能力なので、巡りがよければ初回から使うことも不可能ではないでしょう。
どちらの能力も有用かつ「天啓」に特化しており、構築をかなり寄せないと真価を発揮できませんが、その見返りは非常に大きい。この構造は以前のコラムでも何度かお話しした要素……そう、ベルノさん&アマルーダは「天啓」の“オピニオンリーダー”なのです。
以前、「天啓」のボスキャラ的存在として「超極審判」で「天獄神獣 フェンリル」を制作しました。しかし彼自身は「天啓」を持っておらず、またその使い手のキャラクター性も踏まえ、どちらかといえばそのイメージは“天啓を捻じ曲げる存在”でした。対して今回のベルノさん&アマルーダは、素直でストロングスタイルな、真っ向勝負の“オピニオンリーダー”としてヴァンガードに降り立ったのです。
グレード2と1でベルノさんがライドしているのは「順風の女神 ニンニル」と「泡沫の女神 アワナミ」。どちらも「天啓」を持っており、アマルーダの能力を前提としたライド要員としても優秀なユニットです。
ニンニルは現時点では貴重なヴァンガードサークルで発動する「天啓」を持っているため、ライドすることで序盤のファイトプランを立てやすくなります。もちろんリアガードとしてコールしても天啓+高いパワーで活躍してくれるでしょう。
アワナミはある意味このデッキのキーとなるユニットであり、これにライドできるかどうかで展開が大きく変わるほどです。本人は特にヴァンガードサークルで何かするユニットではありませんが、のちのソウルブラスト能力により、実質ソウル3枚分になってくれます。
完全ガードの「堅守の女神 キビツヒメ」、ファーストヴァンガードの「源流の女神 ナキサワメ」も、様々な角度でこのデッキを、ひいては《ジェネシス》を強化してくれるユニットです。
ナキサワメはソウルに入ることでレストしているユニットをスタンドできます。自身を天啓でレストできることを加えれば、実質2回分の天啓をフォローしつつ、カード損失なく《ジェネシス》にとって重要なソウルを増やせるという、シンプルかつ強力なユニット。
キビツヒメの方も高いソウルチャージ能力に加え、なんとガーディアンサークルで動く「天啓」持ち!この天啓は本当に強力で、コールするタイミングによってはかなり多岐にわたる使い方すらも可能です。ソウルチャージ能力も退却時かつ「してよい」なのがポイントですね。
そして最後は【天啓】デッキの切り札、グレード4の「究明の女神 イシュタル」!久々のドライブチェック時の能力を持つユニットです。このベルノさんのデッキなら、トリガーも含め「ドライブチェックで何かが起こる」可能性は100%!
現行グレード4で唯一の「天啓」も、事実上ソウルチャージ1ないしドライブ吟味+1といった効果であり、アマルーダおよび自身の能力と激しく噛み合っています。うまくアワナミにライドできていれば、ベルノさんのように1回目の超越から強烈な連続攻撃を仕掛けることも可能です。
パワー+3000も相手視点ではかなり強力で、ドライブチェックという不確定要素がフックになっているがゆえにパワーの最終到達点が予測しづらく、数字でガードするのはなかなか大変です。
という訳で今回はキャラクターを交えつつ、新たな【天啓】《ジェネシス》のデッキをご紹介しました。佳境に差し掛かりつつあるU20チャンピオンシップ、これからも目が離せませんね!
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。
それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!
さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。 |
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