『週刊ヴァンガードコラム』バックナンバー 第61回

『週刊ヴァンガードコラム』

第61回 『不屈の闘志!!』

みなさん、こんにちは!第61回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
さて今回は、来年1/19に発売されますエクストラブースター「The GALAXY STAR GATE」に収録されているクラン、《ノヴァグラップラー》のユニットたちについて、その開発エピソードも交えつつ、ご紹介していきしましょう。
 
 
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エクストラブースター「The GALAXY STAR GATE」の商品情報はこちら!
 
《ノヴァグラップラー》……彼らはスターゲートに属する世界的規模の興行団体であり、同国で最も大きな収益を上げている超無差別級総合格闘集団です。
 
そしてそのモットーは「何でもあり」。これは各々の格闘スタイルからルール、所属や種族に至るまであらゆるモノが「何でもあり」。とにかく常識を超えたアツイ戦いが昼も夜も、リングでも海でも山でも果ては宇宙までも繰り広げられています。
 
そのため《ノヴァグラップラー》は異文化・異種族のるつぼとなっており、ド派手なエンターテインメント性以外も実は結構面白い側面があります。例えばドラゴンエンパイアから流れてきたであろう軍人崩れの〈ドラゴンマン〉がいたり、よーく見ると明らかに惑星クレイ由来ではない意匠のモノがあったり……この辺も「何でもあり」が垣間見えます。
 
ファイトでの《ノヴァグラップラー》といえばもちろん連続攻撃!ヴァンガード ブースターパック第1弾「騎士王降臨」から続く由緒正しい(?)格闘スタイルで、ヴァンガードもリアガードも、ありとあらゆる方法でスタンドして猛攻を仕掛けてきます。
 
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当然、「The GALAXY STAR GATE」でも連続攻撃ユニットが多数登場します。「メチャバトラー ニンジャード」のような堅実なものから、「Dr.オングストローム」のようにちょっと意味不明なモノまで、各グレード様々なものが揃っています。
 
クラン能力【闘魂】も新たな形にリニューアルされており、今回は「ターン1回になったかわりに大出力」傾向にあります。(オングストロームは5000ですけど)これは何回も動く“かも”より、1回でドカンと動くほうがわかりやすいですし、何より派手な印象になるため《ノヴァグラップラー》のモットーにもさらに合致した能力になってくれるだろうという狙いがあります。
 
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《ノヴァグラップラー》といえば連続攻撃、連続攻撃といえば《ノヴァグラップラー》。前述のとおり、ヴァンガード開闢の時はこの方程式は堅固なものでした。それから時は流れ、多くのクランが様々な方法で連続攻撃をできるようになり、《ノヴァ》=最強連続攻撃の方程式も唯一ではなくなってきました。
 
ですがそこは「何でもあり」を信条とする不屈の《ノヴァグラップラー》!だったら“新技”を編み出せばいい!とばかりに「G」では独特の退却効果……開発陣は「場外乱闘」と呼んでいる、バトルのようにパワーを比較して退却させる効果を会得しました。
 
今回は贅沢にGRが退却効果を引っ提げての登場です。といっても確定で20000以上になるグレード4がパワーを比較しても逆にカッコ悪いため、強者っぽく「弱い奴は去れ!」というテイストになっています。
 
「ウイニングチャンプ・ビクトール」はもう1つ無茶をやっていることがあり、ひとつ目の能力はいくらでも使うことができる!という点です。「ベアナックル・アーネスト」のような妖しい“手段”を駆使すれば、一気にGゾーンを“加速”できるかもしれません。ま、「何でもあり」ですから、どこぞの女神様には負けてられないぜ!という話です。
 
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そしてもう1つ、《ノヴァグラップラー》にはやたらと目立つユニットがいました。奴こそ最強(暫定)にして始祖たるコスト回復ユニット、「ドグー・メカニック」!
 
コイツはなんと第1弾「騎士王降臨」のユニットでありながら、アニメで《ノヴァグラップラー》が登場する最新話でもその姿が確認できるほどのユニット。というか何なら「G」でのカムイ君のファイトシーンでは全部登場している(少なくともデッキには全部入っている)のです。
 
コスト回復は非常に強力な効果で、その強さの秘密は……コストの価値は相対的なもので、常に変化するという点にあります。ざっくり言うなら“昔と今”ではカウンターブラスト「1」でとれる選択肢が違うからです。カムイ君も伊達や酔狂で「ドグー・メカニック」を使っているわけではありません。
 
そしてこのコスト回復、「剣牙激闘」から特にフィーチャーされるようになった《ノヴァ》の“新技”の一つなのです。不屈の格闘集団である彼らは、ちょっとやそっとじゃ諦めません。むしろ「まだまだ、まだまだ戦えるぞ!」というコスト回復のイメージは彼らに相応しいものでした。
 
また大出力のカードも多い傾向にあるので、ドカッと使ってバリバリ回復という動きも《ノヴァ》らしい派手さを持っており、「The GALAXY STAR GATE」でもこの要素は「メテオカイザー ドガンティタン」等に引き継がれています。
 
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時代に合わせ、「何でもあり」のスタイルで進化してきた《ノヴァグラップラー》。そして「G Z」での集大成ともいえる1枚がこのユニット、「ズバットバトラー ビクトール」!
 
変幻自在のスタンド効果に加えてコスト回復を併せ持ち、さらにカウンターブラストとソウルの両方が足りない“窮地”なら、手札まで補給する不屈の闘志。長期戦が得意なクランも、これからは“クレイじゃ二番目”になってしまうかもしれないほどの粘り強さを持っています。
 
ここだけの話、【闘魂】あたりで「場外乱闘」効果も付けたかったんですが……闘志に限界はなくてもさすがにテキストボックスには限界がありました。なのでそちら側は同一存在であるグレード4の「ウイニングチャンプ」に持ってもらったなんて経緯もあります。
 
この他にも「The GALAXY STAR GATE」では《ノヴァグラップラー》期待の新星がたくさん収録されています。「今日のカード」や「週刊ヴァンガ情報局Z」での続報、こまめにチェックしてみてください!
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

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中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

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