『週刊ヴァンガードコラム』バックナンバー 第73回

『週刊ヴァンガードコラム』

第73回 『possibility!』

みなさん、こんにちは!第73回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
では今回もこれまでに引き続き、来週3/30に発売となりますクランブースター、「歌姫の祝祭(フェスタ)」に収録されている歌姫たちを、その開発エピソードを交えつつご紹介していきましょう。
 
写真
クランブースター第7弾 「歌姫の祝祭(うたひめのフェスタ)」の商品情報はこちら!
 
《バミューダ△》においては、ユニットたちの持つキャラクター性が非常に重要です。
 
一口にキャラクター性と言っても、“連携ライド”やユニット(この場合はアイドルユニットの意)で登場当初から強いキャラクター性を持っていた歌姫たちや、前回のコラムでご紹介したシズクのように時と共に醸成されていったパターンなど、様々なものがあります。
 
そんな中で最も大変なのは、そういった歌姫たちの“初再登場”のタイミング。ちょっと変な表現ですが、ニュアンスはわかっていただけるかなと思います。今回の「歌姫の祝祭」では、この“初再登場”な歌姫たちがたくさん収録されているのです。
 
それでは、早速紹介していきましょう!
 
写真
→カードの拡大画像はこちら
 
まずはこの二人、「トレンドリーダー ファルーカ」と「トランセンドアイドル アクア」。《バミューダ△》初のエクストラブースター、「歌姫の饗宴」からの再登場!(アクアは先行収録的に「竜魂乱舞」が初登場ですけど)
 
ファルーカはシンプルなソウルチャージユニットでしたが、今回は超ド派手な能力を引っ提げての登場です。ちょっと制御不能な感じですが、最低でも+10000は保証されていますし、とんでもないパワー/シールドを獲得できることもあり、リアガードだけではなくガーディアンとしても活躍できるのがユニークです。
 
凄い量のソウルチャージもしてくれる(してしまう?)あたりは以前の彼女の能力を踏襲しています。カウンターブラスト2はそれなりのコストですが、《バミューダ△》はソウルをカウンターブラストに変換してくれる歌姫も粒ぞろいなので、そのあたりのユニットと組むと活躍の幅が広がりそうですね。
 
以前の能力を踏襲できるとキャラクターが立ちやすいのですが、そういった意味で大変だったのはアクア。なにせ前回の彼女は能力を持たないパワー10000の基本ユニット。そして今回は守護者であることが事前に決定していました。
 
守護者はあまりライドやコールしたくなるユニットではありませんから、パワー10000にするのも微妙です。しかも守護者は【Duo】などのデッキ単位で軸となるキーユニット。しかし新たな彼女は無所属……!これは大変です。そして紆余曲折あった結果、今まで誰も見たこともないようなルールブレイク能力を持つことになったのです。
 
写真
→カードの拡大画像はこちら
 
守護者つながりでご縁があったのは「ラグジュアリーウェーブ エリー」と「照り映える輝石 サンディー」の二人。エリーは“初再登場”ではありませんがGユニットになるのは初ともいえます。
 
エリーは《バミューダ△》初の守護者で、グレード2を経て今回はGガーディアンと王道パターン。ギミック重視のGガーディアンが揃っている《バミューダ△》の中では、むしろ輝く数字勝負のストロングスタイルなGガーディアンです。
 
サンディーはエリーとは逆にノーマルユニットになりました。そもそも彼女は初登場時で既に“成長”のコンセプトを持っていましたので、今回はその双方のイメージを受け継いだ能力となっています。テキスト量はほんの少しですが、可能性は無限大です。
 
写真
→カードの拡大画像はこちら
 
Gガーディアンをコールしやすくなることによって輝きを増すのは、「ジェネレーションブレイク2」を持っているユニットたち。【♪♪(ハーモニー)】を持っての再登場となる「魔法の主演 ニナ」もそんな歌姫のうちの一人です。
 
彼女も以前のカウンターチャージスキルを維持しつつ、攻防にわたって活躍できるスキルも持ち合わせています。コール時に手札が事実上減らないのも強力なのに加え、なんなら【♪♪】を持つGユニットに超越した時は、自身の後列にコールすればほぼ間違いなくカウンターチャージできるのも安心です。
 
ある程度【♪♪】を持つ仲間は必要ですが、ソウルさえ用意できれば彼女の能力は意外なほど懐が広いので、ファルーカやアクアとの共演も夢ではありません。有り余るほどのコストを豪快に使った大フィーバー!なデッキも組めちゃうかもしれません。ただし、デッキの残り枚数にはご注意を……
 
写真
→カードの拡大画像はこちら
 
そんな「ジェネレーションブレイク2」の有用性をさらに広げてくれるのが「ディライトジーニアス アンジュ」!
 
衝撃の能力を持っていたGユニットの片鱗を感じさせる「ストライドスキル」は、なんと「ジェネレーションブレイク2」を持つカードを山札から直接手札に持ってきてしまうというもの。
 
この選択肢は多岐にわたり、例えば自身をもう一枚持ってくるだけでも悠々超越のコストを調達(それどころか究極超越さえも!)が可能ですし、再ライドや彼女が持つ「コストで捨てたユニットをコールする」能力と組み合わせると本当に色々なことが実現できてしまいます。
 
「歌姫の祝祭」では、こういった大きな可能性を持つユニットたちもたくさん収録されています。キャラクター性の強いデッキももちろん良いものですが、たまには羽目を外して新たな地平を追い求めてみるのもいかがですか?
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

↑ページのトップへ

中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

最新の記事はこちら

↑ページのトップへ

ページの先頭に戻る