みなさん、こんにちは!第60回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
さて今回は、先日発売されましたエクストラブースター「The AWAKENING ZOO」から、《グレートネイチャー》のデッキを1つご紹介いたしましょう。
→エクストラブースター「The AWAKENING ZOO」の商品情報はこちら!
レシピはこちらです。
「《グレートネイチャー》テストプレイデッキ」 |
||
グレード | カード名 | 枚数 |
4 | 死苑のゼロスドラゴン ゾーア | 1 |
4 | 全智竜 バラウール | 3 |
4 | 聖賢博士 ビッグベリー | 2 |
4 | 全智竜 マーナガルム | 2 |
4 | 全智竜 フェルニゲーシュ | 1 |
4 | 全智竜 アーヴァンク | 1 |
4 | エアーエレメント シブリーズ | 1 |
4 | 永世教授 サンカルパ | 2 |
4 | 箱入りの令嬢 スパングルド | 2 |
4 | 金城の首席 アルジロー | 1 |
3 | 仰天博士 ビッグベリー | 4 |
3 | 矛盾教官 タスク・マスター | 2 |
2 | アーティスティック・オセロット | 4 |
2 | バイナキュラス・タイガー | 4 |
2 | バイカラー・バク | 3 |
1 | 特別名誉助手 みけさぶろー | 4 |
1 | 訂正科学者 デリベリー | 4 |
1 | 肉体派 マオッシュ | 4 |
1 | ぐるぐるダックビル | 2 |
1 | ひたむき助手 ミニベリー | 2 |
0 | ステーショナリー・ヒーロー | 1 |
0 | 実践研究員 ポンベリー | 4 |
0 | オートマティスム・コアラ | 4 |
0 | ドラフト・ユニコーン | 4 |
0 | カッター・ファルコン | 4 |
こちらで紹介されている【ビッグベリー】のデッキにかなり近いものといいますか、その原型となったテストプレイ初期のベースデッキです。
最初期のものなので若干テキストが最終バージョンと違うものもいたりしますが、まあそこはご愛嬌ということで、ではこのデッキがどういうコンセプトかと言いますと、熟練《グレートネイチャー》使いのファイターさんなら見た瞬間わかったかもしれませんが、このデッキのキーカードは……
《グレートネイチャー》……いえ、全クラン総合でも最強クラスのグレード1、「特別名誉助手 みけさぶろー」です。
ちょっとしたひと手間だけで確実に望むグレード3のユニットを手札に加えられるこの超有能助手は、登場以後と以前で《グレートネイチャー》のデッキすべてを大きく変貌させるほどの影響力を発揮していました。
「The AWAKENING ZOO」のテストプレイにおいても、彼の存在は絶大。さっそく作られたベースとなるデッキがこれだったという訳です。前述のデッキ紹介にあるものとは異なり、全力で「みけさぶろー」に特化したデッキとなっており、グレード別にカードの“仕事”が完全に分業されているのが特徴です。
では早速、グレード別に紹介していきましょう。
グレード1は完全ガードも含め、「カードを引く」か「山札からグレード3を探す」カードのみで構成されています。またグレード1全体の枚数もやや多めになっており、基本、彼らの誰かに「みけさぶろー」や「ぐるぐるダックビル」の能力を付与していく形になります。
新顔の「肉体派 マオッシュ」はとても優秀なユニットで、こちらの定番ユニットの「ダックビル」のバリエーションといったテイストの能力を持っています。“自身に効果が出る”というのはかなり重要で、《グレートネイチャー》お得意の「卒業(ターン終了時に退却してカードに変わる効果)」の重ねがけが容易です。
グレード2は単純明快、全員「卒業」させるチームです。本当に全員リアガードを退却させる能力持ちですから、「退却させる役を引けなかった」なんて余地はなく、グレード2になれるなら確率もへったくれもなく100%誰かを「卒業」できるようになっています。
「アーティスティック・オセロット」と「バイナキュラス・タイガー」は言ってしまえば全く同じ役割のユニットで、序盤から積極的に「卒業」を使っていけるカードです。
「バイカラー・バク」は「コンパス・ライオン」によく似た能力を持っている高パワーグレード2で、「コンパス・ライオン」と異なり、ある程度制御できるところがユニークな1枚です。
「オセロット」たちの強化値が+4000、「バク」のパワーが11000なので、積極展開しつつ「卒業」を使うというシチュエーションを見越して、トリガーユニットも超強力なものを除きパワー5000で統一されているところもちょっとしたポイントです。
グレード3は新たな看板ユニットである「仰天博士 ビッグベリー」と、強力なスタンド効果を持つ「矛盾教官 タスク・マスター」。
というか「仰天博士 ビッグベリー」も、リアガードでは「矛盾教官 タスク・マスター」と同じく連続アタックを狙えるユニットなので、グレード3は(ストライドスキルを除き)全員連続アタック要員という訳です。
「みけさぶろー」や他のドロー効果もちグレード1たちのおかげで容易にグレード3にライド、超越コストを調達するだけでなく、コール用の分まで確保できることも多く、それを狙った構成になっています。
リアガードを超強化するGユニットが揃っている《グレートネイチャー》では、リアガードの連続攻撃はとんでもない破壊力を発揮してくれるので、「ストライドスキル」だけでなくリアガードとしても有用な「仰天博士 ビッグベリー」は何枚あってもうれしいため、「みけさぶろー」がいても関係なく4枚投入されています。
今回ご紹介したこのデッキは、あくまでもテストプレイのベース用に、とにかく確率のブレが少なくなるように作られたデッキです。これがいろいろあってこちらになっていったように、デッキはどんどん変遷していくものです。
もし「The AWAKENING ZOO」をきっかけに《グレートネイチャー》を触ってみようかな?と思っている方は、動かし方や枚数配分がわかりやすいのでぜひこの辺りから“研究”してみてはいかがでしょうか。
《グレートネイチャー》、研究し甲斐があってとても楽しいですよ!
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。
それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!
さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。 |
最新の記事はこちら