『週刊ヴァンガードコラム』バックナンバー 第32回

『週刊ヴァンガードコラム』

第32回 『勇気の兵装は誰の手に』

みなさん、こんにちは!第32回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
先日の「大ヴァンガ祭2017」にご参加いただきました皆様(ご都合により参加できなかった皆様も)ゴールデンウィークはいかがでしたでしょうか?
 
私も5月7日に「普及協会に挑戦!」のコーナーで本当に多くの方とファイトしながらお話しでき、とても嬉しく充実した1日となりました。この場を借りまして、スタッフ及び参加者の皆様にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
 
さて今週からは、来月の9日に発売となります「鬼神降臨」のカードと、その開発エピソードをご紹介していきたいと思います。
 
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「鬼神降臨」の商品情報はこちら!
 
「鬼神降臨」には《ぬばたま》をはじめ、《ロイヤルパラディン》、《ジェネシス》、《かげろう》、《ダークイレギュラーズ》、《ギアクロニクル》(とクレイエレメンタル)が収録されています。
 
どのクランもまったく新しい能力から既存の能力の強化まで幅広く収録されていますが、今回はその中から《ロイヤルパラディン》、特に以前のコラムでも取り上げましたレジェンドデッキ 「The Blaster “Aichi Sendou”」にまつわるユニットをご紹介いたしましょう。
 
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レジェンドデッキ 「The Blaster “Aichi Sendou”」の商品情報はこちら!
 
神聖国家ユナイテッド・サンクチュアリには、その魔法科学の粋を集めて作られた、持つ者の勇気を力に変える「ブラスター」という兵装が存在します。
 
例えば、かの「ブラスター・ブレード」も、若き日の姿は「光の剣士 アーメス」であり、ブラスター・ブレード唯一の使い手として認められ、「ブラスター・ブレード」と呼ばれるようになったのです。
 
レジェンドデッキ 「The Blaster “Aichi Sendou”」にはブラスター・ブレードの新たな姿、「ブラスター・ブレード・エクシード」が収録されています。彼が仕える主君は騎士王アルフレッドですが、ゲーム的視点では本音を言うともう1枠【ブラスター】を冠するグレード3も欲しいところ。
 
しかし「ブラスター兵装」はなまなかな事では賜れないもの。しかもそれがグレード3ともなれば、誰しもが認める人物でなければならないでしょう。「鬼神降臨」で最も議論されたことの一つが、この【ブラスター】を冠するグレード3は誰にするのかということでした。
 
もちろんすでに「マジェスティ・ロードブラスター」が【ブラスター】を冠するグレード3のユニットとして存在していますが、彼はブラスター・ブレード本人ですし、立ち位置としては少し異なります。
 
突然「なんとかブラスター・ドラゴン」が《ロイヤルパラディン》に現れるのもよくわかりませんし、「唐突に表れたドラゴン」ではキャラクター性も足りません。「ブラスター兵装」を纏うに値するユニットがいない場合は、グレード3の【ブラスター】の収録を見送ることも視野に入れたうえで様々な案が検討され、最終的に白羽の矢が立ったのは――
 
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――リューでした。
 
彼はブラスター・ブレードの弟子として認められている存在で、最初期からずっと「ういんがる」たちと共にブラスター・ブレードを支えてきたユニットでもあります。また、「刃華超克」ではグレード2の新たな姿も見せていました。師の若き頃のように研鑽を積み、経験を積んだ彼がグレード3になったのであれば、「ブラスター兵装」を賜ったとしてもおかしくありません。
 
ついに「ブラスター兵装」を纏った彼の能力は、以前と変わらずブラスター・ブレードを支える内容になっています。登場した時にわずかな条件でパワーを増加できますし、その条件も超越のコストやソウルブラスト等を活用すれば、不発することは稀でしょう。
 
もう一つの能力も地味ながら非常に有益な能力です。グレード3をガードに使えることはデッキ全体の防御力を大きく補強してくれますし、同時にインターセプトも得るため、《ロイヤルパラディン》のお家芸であるスペリオルコールで呼ばれた時も十全に能力を発揮できます。
 
そして何より、背中を任せられる存在となった若き弟子が、師やその主君を果敢に護る姿は……彼の成長と躍進を強くイメージさせてくれるものとなっています。
 
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「鬼神降臨」に収録される懐かしいユニットはリューだけではありません。「アスパイア・ペインター」もそんなユニットの一人です。
 
もちろんその能力は、以前持っていた能力を彷彿させてくれるソウルの供給です。手札の損耗がなくソウルが増やせるばかりか、カウンターブラストも回復してくれる大盤振る舞い!にパワーアップ。
 
さすがに《ロイヤルパラディン》でどこから登場しても確定カウンターチャージ&ソウルチャージは大盤振る舞いで許される範囲ではなかったので手札からだけではありますが、その分、パワーの強化も持っているためアタッカーとしても動くことができ、より幅広い活躍が見込めるようになっています。
 
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ブラスター・ブレードとアルフレッドの二人と肩を並べてきたあの騎士もGユニットとなって登場します。「神聖騎士 ガンスロッド・ピースセイバー」は自身もまた強力な切り札でありながら「ブラスター・ブレード・エクシード」と「聖騎士王 アルフレッド・ホーリーセイバー」を支える能力を持っています。
 
切り込み隊長として彼らの道を切り開く為にカウンターチャージとクアドラプルドライブで態勢を立て直しながらも敵陣に打撃を与え、Gゾーンに戻った後は「ブラスター・ブレード」に抵抗(レジスト)を付与することで「聖騎士王 アルフレッド・ホーリーセイバー」の能力でツインドライブを得た「ブラスター・ブレード」の攻撃を妨害から守ることができるのです。
 
それだけではなく、攻撃する際にGゾーンに表のカードがあるならばクリティカルも上昇するのでフィニッシャーとしても十分な役割を発揮できます。攻撃と支援の能力を併せ持つ新たなガンスロッドはブラスター&アルフレッドデッキの新たな切り札として活躍してくれることでしょう。
 
今回ご紹介した3枚以外にも、「鬼神降臨」には「The Blaster “Aichi Sendou”」をサポートするカードが収録されています。もちろん、レジェンドデッキ以外にも注目のカードが多数ありますので、「今日のカード」や「週刊ヴァンガ情報局」などでの続報を楽しみにしていてくださいね!
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

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中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

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