『週刊ヴァンガードコラム』バックナンバー 第42回

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第42回 『迅雷!なるかみ』

みなさん、こんにちは!第42回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
さて今回は、8/25発売の「竜皇覚醒」に収録されているクラン《なるかみ》の中から、【雷激(らいげき)】を主軸としたユニットたちの開発エピソードをお話ししたいと思います。
 
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《なるかみ》は以前にご紹介したとおり、ドラゴンエンパイアに所属するクランの中でも特に攻撃的なイメージを持つクランであり、航空強襲部隊という立ち位置も相まってカードの効果もかなりアグレッシブなものが多く存在しています。
 
最初期の【雷激】は主に退却に付随した効果でしかありませんでしたが、「天舞竜神」で少し新たな方向へと発展、その流れはもちろん「竜皇覚醒」にも引き継がれています。
 
それではさっそく、新しい【雷激】ユニットたちをご紹介いたしましょう!
 
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ファーストヴァンガードはデッキのテーマを下支えしてくれるユニットたちの中でも最重要クラスのカードですが、その先駆持ちのファーストヴァンガードも大きくパワーアップしています。
 
「ハードロッド・ドラコキッド」はなんと最序盤から相手のドロップゾーンをどんどんバインドする恐ろしい能力を持っています。もちろん、ドロップゾーンにカードが無ければバインドはできませんが、その場合はコスト回復とパワー強化を同時に行なう破格の効果に変化します。
 
実はこの効果、《なるかみ》が持つ退却効果のうち“相手が選んで退却させる”を発展させたものでもあります。“相手が選んで退却させる”は「弱いものから戦場を去れ」という《なるかみ》の理念に沿ったものですが、相手に選択を強いるという側面もあります。
 
「ハードロッド・ドラコキッド」がいる場合、序盤のガードは相当な選択を強いられることになります。安易にガードして再利用系のカードをバインドされてはたまったものではありませんし、かといって温存しすぎても後半の《なるかみ》が放つ高出力の攻撃を受けきれないという事態になるでしょう。
 
もはやここまでくると、いわば強者の余裕として《なるかみ》が相手に選択肢をあえて与えているのでは……とすら思えてくるほどです。相手がどちらの選択を取ろうとも、《なるかみ》の優位は揺るがないのですから。
 
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ファーストヴァンガード以上に大事なデッキの根幹要素はもちろん、メインとなるグレード3のヴァンガードです。 “ドラゴニック・ヴァンキッシャー”も、「竜皇覚醒」で新たな姿となって登場します!
 
「ドラゴニック・ヴァンキッシャー “SPARKING”」は以前の姿よりも更に【雷激】に特化した能力となっており、かなりの勢いでバインドゾーンを溜めていけるようになっています。
 
また退却の内容も“前列”から“相手が選ぶ”になっており、一長一短ながら“不発”するシチュエーションが激減し、安定感が増しています。さらに今回は自身も【雷激】能力を持っており、いわばこのカードだけでもバインドゾーンを増やす楽しさが味わえるようになっています。
 
アグレッシブな攻勢を得意とする《なるかみ》は、その苛烈さゆえにコスト供給などの要素は少し苦手で、ソウルやカウンターブラストの管理がやや大変でした。新たなヴァンキッシャーの持つ【雷激】4のスキルはそのあたりを大きく改善することができます。
 
カウンターブラストは自身の「ストライドスキル」にも活用できますし、例えばソウルの方も登場時に1枚引ける「ドラゴンダンサー ファティン」あたりと組み合わせれば、これまで《なるかみ》があまり得意としていなかった粘り強い攻勢を主軸としたデッキなども現れるかもしれません。
 
以前の「ドラゴニック・ヴァンキッシャー」の側にも前列退却の指向性があったり、特定のユニットと組み合わせることで輝く攻防一体のGB2を持っていたりと独自性もあり、「竜皇覚醒」以降は正に“二枚看板”としてデッキを牽引してくれるでしょう。
 
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そして最後にご紹介するのは、同じく“ドラゴニック・ヴァンキッシャー”の新たなグレード4、その名も「征天覇竜 ドラゴニック・ヴァンキッシャー“VBUSTER”」!
 
“SPARKING”よりも高効率の退却&バインド効果に加え、相手を壊滅状態にすれば更なる強化まで可能になります。コストのソウルはグレード3の本人や「凱旋の雷 レシェフ」で確保できますし、起動能力なので“相手よりリアガードが多い”も容易に達成可能でしょう。
 
さらに【ジェネレーションブレイク3】かつ【雷激7】に到達すると、その出力は膨大なものになります。前列全面強化、クリティカル&ドライブ+1と驚異そのもの。
 
“VBUSTER”だけでも十分に制圧できうるユニットですが、ここもグレード3同様“VOLTAGE”“VMAX”と使い分けることで、さらにデッキの柔軟性や対応力が高まり、より強力になるはずです。
 
余談ですがこの“VBUSTER”、最初期の案ではドライブが増える雷!というイメージから「征天覇竜 ドラゴニック・ヴァンキッシャー“VORTEX DRIVE”」(ヴォーテックスドライブ)という名前だったんですが……ちょっと長すぎました。“VMAX”の時もそんなやり取り、あったような無かったような?
 
今回は【雷激】をメインにご紹介しましたが、「竜皇覚醒」の《なるかみ》はもちろんこれだけではありません。発売まで「今日のカード」や「週刊ヴァンガ情報局」での追加情報が楽しみですね!
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

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中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

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