『週刊ヴァンガードコラム』バックナンバー 第43回

『週刊ヴァンガードコラム』

第43回 『邪眼の果てに』

みなさん、こんにちは!第43回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
さて今回は、絶賛配信中のアニメ「カードファイト!! ヴァンガードG NEXT」でついに登場した《ぬばたま》の切り札ユニットをはじめとした、「竜皇覚醒」で加わった新たなユニットたちの開発エピソード、およびその能力をお話しいたしましょう。
 
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以前のコラムでもご紹介しました、チーム・ディフライダーの鬼丸カズミにディフライドしている「魔忍竜 シラヌイ “朧”」。彼が持つ邪眼の力、「支配」。その禁忌の外法は「竜皇覚醒」において更なる異形の進化を遂げています。
 
「支配」が登場したトライアルデッキ「邪眼の支配者」と「鬼神降臨」では、いかに邪眼の力と言え、影響を及ぼすのはリアガードのみでした。しかし、イメージ力の高いファイターの皆さんは薄々イメージしていたのではないでしょうか。
 
たとえ先導者(ヴァンガード)であっても、邪眼からは逃れられないことを。それではご紹介しましょう――
 
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――「竜皇覚醒」のGR、「邪眼冥皇 シラヌイ“骸”」!
 
相手のヴァンガードを直接「支配」し、自ら仲間たちを薙ぎ払わせるという残酷なその力は、まさに禁忌そのもの。このアタックは同時バトルなので相手はインターセプトもできず、かつヴァンガードが「支配」されているためガーディアンのコールもできません。
 
「抵抗」や「カードの効果で退却しない」能力ですら、この邪眼の前では無力。綺麗に決まった時の破壊力は文字通り“支配的”です。また、恐ろしいのは「閻魔忍鬼 ムジンロード」や「閻魔忍竜 マグンテンブ」、「六道忍竜 ツクモラカン」等、他の強力なGユニットが“裏択”として存在していることです。
 
ムジンロードやマグンテンブに強い盤面の多くでは“骸”が驚異的な力を発揮しますし、それを意識するあまり展開しなれば、相手の手札をごっそり削るツクモラカンの破壊力が高まるのです。
 
一族のために邪眼の力を得たシラヌイのあり得る未来の姿の一つが、仲間を薙ぎ払う酷薄な力を振るい、“骸”と呼ばれる存在となっている……“今”のシラヌイにとっても、それは残酷な未来なのかもしれません。
 
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不知火一派の同志たちも、「竜皇覚醒」でさらに今までにない形の力を持つ者が多数出現しています。
 
その中でも「忍竜 ウンガイ」は特に変わった秘術を会得しており、登場した時に味方を2体、相手のユニットを1体まで、「パワー11000」に変化させてしまう能力を持っています。
 
この“パワー増減効果”は様々な使い方ができる優秀な能力で、単純に味方2体のパワー調整だけでなく、例えば「魔忍竜 シラヌイ “朧”」の“ストライドスキル”等によるタイミングの違う単発支配アタックで相手のダメージトリガーがでた時に、その効果を事実上無効にすることができます。
 
他にも“クロスライド”に対する場合や、相手の低グレードユニットを「支配」する前に11000にするなど、かなり多岐にわたってその力を振るってくれることでしょう。
 
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「邪眼冥皇 シラヌイ“骸”」は非常に強力なユニットですが、コストとしてソウルが2枚必要です。また同じ不知火一派にもソウルを使う「忍竜 ゲンカイ」、「忍竜 フウライ」がいるため、ソウルの供給は【支配】デッキの命題の一つでした。
 
これまでも血族である「忍竜 マドイ」「忍竜 ノロイ」である程度は供給できていましたが、「竜皇覚醒」ではこの部分も大きくフォローアップされています。
 
「忍獣 メイモウダヌキ」はこれまで《ぬばたま》が度々(相手に対して)使用してきた裏向きのバインドゾーンを自軍に対して使用する異端な能力を持っており、いわば2段階に分けてのソウル供給をしてくれるユニットです。
 
2段階に分かれていることがメリットに転じることもあります。例えば前述の「忍竜 ウンガイ」でメイモウダヌキを“先に”パワー11000にしておけば、そこにパワー+5000が加わり、グレード1ながら強烈なアタッカーやブースターになることも可能なのです。
 
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「竜皇覚醒」にはバインドゾーンを“裏の手”として活用する者がもう一体存在します。それがこの「忍獣 タマハガネ“滅”」。基本的な挙動はメイモウダヌキと同じですが、彼の場合はソウルではなく手札に加えることができます。
 
“骸”はコストに手札も必要としますし、なにより手札はあって困るものではありません。また自身のみでは一度しか使えないゆえに非常に高いパワーを得ることができるため、アタッカーとしても超一線級。
 
メイモウダヌキと組み合わせれば複数回発動することも可能であり、忍獣同士の強烈なコンビネーションを見せてくれることでしょう。ただし、相手に【残影】がいる場合はご注意を……
 
という訳で、「竜皇覚醒」でさらに奥深い(業深い?)動きが可能となった《ぬばたま》忍軍。今回は【残影】やバインドゾーンに関するユニット、さらには往年の凶悪ユニット「忍竜 ドレッドマスター」の再録など、見所がいっぱいです!ぜひ、楽しみにしていてくださいね!
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

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中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

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