『週刊ヴァンガードコラム』バックナンバー 第46回

『週刊ヴァンガードコラム』

第46回 『覚醒の「儀式」』

みなさん、こんにちは!第46回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
さて今回は、「竜皇覚醒」に収録されているクランでも人気が高い、《シャドウパラディン》のユニットたちを、その開発エピソードを交えてご紹介いたしましょう。
 
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「竜皇覚醒」には様々な《シャドウパラディン》のユニットがいますが、現在放送中のアニメでもストライダーズの東海林カズマ君の使う「儀式(リチュアル)」を持つ竜魔道士達も大幅な進化を遂げています。
 
「儀式」の詳しい出自については以前のコラムでお話ししましたのでここでは割愛しますが、トライアルデッキ「竜魔道の儀式」およびブースターパック「天舞竜神」で登場してから早10カ月。オピニオンリーダー「ルアード」と共に、ファイターの皆様にも馴染んできたようでうれしい限りです。
 
「儀式」を持つユニットの多くは竜刻魔道士と呼ばれる、“自らを竜化する”という目的を持つ者たちであり、もちろんルアードも例外ではありません。そしてついに、そのルアードが“あり得る未来の姿”として覚醒する――いきなりですが、ご紹介しましょう!
 
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覚醒せし竜皇 ルアード」!!
 
ついに竜刻魔道士としての目的を果たし、その身を竜と化したルアード。人の形であった頃の面影はまだ色濃く残っていますが、《シャドウパラディン》の中ではコールに特化していたスキルは、その姿に見合った強烈なものへと大きく豹変しています。
 
「儀式7」という膨大な糧と、さらに味方、手札までをも食らい必殺の一撃を放つそのスキルは、まさに切り札。相手か自分か……どちらかが致命傷になるほどの破壊力を秘めています。特に《シャドウパラディン》はデッキ構築次第で手札の融通が利きやすく、間違いなく彼の力が発揮されるタイミングはあるはずです。
 
“全部ぶちまけろ!”という意気込みが書いてありますが、リアガード2枚と手札2枚で“済ます”こともでき、かつカウンターブラストやソウルブラストを必要としないため、意外と幅広い使い方もできたりします。
 
とはいえ彼の力が発揮されるには「儀式7」が必要です。以前のコラムでもお話ししましたが、「7」ともなってくればそれこそデッキ構築から意識しなければ即座に達成とはいかない数字です。
 
覚醒を待つ竜 ルアード」の儀式能力によってグレード3はある程度減らしてもきっちり超越できるのがルアードデッキの醍醐味と言ってもいいわけで、「竜皇覚醒」ではそのあたりも強力な選択肢が追加されました。“理想の姿”は中々、悩ましいものです。
 
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中でも注目の1枚が新たなGガーディアンである「竜楯魔道士 ブロナーハ」です。彼女は守護者“クインテットウォール”が持つ効果に近い能力を持ち、山札からグレード1のカードをガーディアンとしてスペリオルコールしてくれます。
 
「儀式」と“クインテットウォール”は非常に相性がよく、中でもかなりポテンシャルの高い「イビルリフューザー・ドラゴン」は定番ユニット「竜刻守護者 エスラス」と振り分ける形で、しばしばテストプレイ上でも採用されているユニットでした。
 
そこで今回は、Gガーディアンという立ち位置でそれを実現し、かつ、最速では打てないこともある「暗黒竜 プロットメイカー・ドラゴン」と使い分けられるようなものを……ということで彼女の能力が誕生したのです。
 
あらかじめグレード1を多めに採用しておけば、ドロップゾーンのめぐり合わせ次第では、彼女の能力から「覚醒を待つ竜 ルアード」の儀式へとつなげ、そこからさらに「覚醒せし竜皇 ルアード」降臨――なんてこともあるかもしれませんね。
 
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Gユニット以外にも強力な竜刻魔道士たちが登場しています。特にインパクトの大きいユニットが「竜刻魔道士 ノイッシュ」「竜刻魔道士 セミアス」の二人。
 
どちらも一気に盤面を増やすコール能力を持っており、連続アタックからヴァンガードの“贄”の確保まで、幅広く活躍してくれます。ノイッシュは竜刻魔道士たちが好んで使役するフクロウたちとも相性抜群で、「アビサル・オウル」あたりをコールできればしめたもの。そのままヴァンガードの能力で活用してしまいましょう。
 
セミアスは「ルアード」専用と書いてありますが、グレード1のスペリオルコールを得意とし、しかも2種のグレード4「ルアード」を擁する《シャドウパラディン》であれば、意外なデッキで力を発揮することも。ランダムかつ一時的とはいえ、なにせ1枚が3枚ですから弱いはずもありません。
 
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竜刻魔道士たちは、ただ一つの目的のために、日々研究と研鑽を積んでいます。彼らは己を超え、真なる力を手にしたいと焦がれているのです。その力を持って何を成すのかはそれぞれなのでしょうが……「彼」の場合は――、
 
“何もかもをなげうってでも掴みたい勝利がある”
 
もし、彼があなたの元に舞い降りたら……、その執念と覚悟を体現したルアードと共に、求める世界を掴めるかもしれません。
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

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中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

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