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第7回 『デッキチューニング・天舞竜神《スパイクブラザーズ》』

みなさん、こんにちは!第7回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
 
今回のコラムはブースターパック「天舞竜神」発売直前、カードリストも公開済みということで、少し趣向を変えて《スパイクブラザーズ》のデッキを調整する様子をお話ししていこうと思います。
写真01
→ブースターパック第9弾「天舞竜神(てんぶりゅうじん)」の商品情報はこちら!
 
さて素材となるデッキですが、こちらです。

スパイクブラザーズ(「天舞竜神」発売前)

カード名 枚数
大悪党 ダーティ・ピカロ 2
撃墜王 ミラクル・エース 4
大戦士 ダッドリー・ジェロニモ 4
神速 フラッシュ・ブルース 1
エアーエレメント シブリーズ 1
エクセレントチアリーダー エイリー 2
メタルエレメント スクリュー 1
ダークエレメント ディズメル 1
ダッドリー・ジェシカ 4
逸材 ライジング・ノヴァ 2
ブルドーザー・ドーブ 1
ハイブ・メイカー 1
ウインクキラー・ミザリー 4
ダッドリー・メイソン 3
コー・ホー 2
アックスダイバー 1
コバルト・インパルス 1
ダッドリー・モンティ 1
アクロバット・ベルディ 4
勝利の印 アルマ 3
マシンガン・グロリア 3
高嶺の花 ミリー 1
ムードメイカー にゃんるーく 1
メカ・アナライザー 2
デビル・ウォッチ 4
チアガール ポーリーン 4
メカ・アドバイザー 3
マジカル・マネージャー 3
ライアー・リップ 1
チアガール アダレード 1

なぜ《スパイクブラザーズ》?しかもレシピがあやしい……と感じた方、あなたは高いイメージ力をお持ちです。
 
何を隠そうこのデッキ、わたくしの私物です。
 
ちなみにこの《スパイクブラザーズ》が収録されているテクニカルブースター「The RECKLESS RAMPAGE」は、私が初めてメインで担当させていただいていたので、思い入れも強かったりします。
 
なにより、自分のデッキのほうがいろいろ遠慮なく調整できるというものですしね。
 
それはさておき、まず軽くデッキの解説をしますと、メインヴァンガードは「ダッドリー・ジェシカ」。彼女の高い防御力を軸にチャンスを伺い、機を見て「大悪党 ダーティ・ピカロ」でタッチダウン!を基本としています。
 
具体的には「ピカロ」の強力なスペリオルコールで「ウインクキラー・ミザリー」と「マシンガン・グロリア」、「デビル・ウォッチ」を一気にコールし、「メカ・アナライザー」と個々の能力を駆使して高出力の連続攻撃で決める、というのがメインの攻め方です。
 
では早速、「天舞竜神」のカードをGユニットから見ていきましょう。
 
写真
 
確定採用です。交換枠は使用頻度が低く、やや似た効果の「ダークエレメント ディズメル」。シールド値で言えば「メタルエレメント スクリュー」と同じですが、リアガードと手札では要求するものも違うので、使い分けたいです。
 
写真
 
そして早くも運命の分かれ道。元のデッキは「ダッドリー・ジェシカのごった煮ダーティ・ピカロデッキ」なので、現時点で「ダッドリー」が8枚しかいません。増やしてこのカードを使いに行くか、そのままか……
 
真っ当なデッキは他で紹介されていますし、今回は「ジェシカ&ピカロデッキ」のまま突撃してみましょう!
 
写真
 
嗜虐王 ダッドリー・カリギュラ」で行かないならば「大英雄 ライジング・スーパーノヴァ」はどうでしょうか。「アックスダイバー」「ライアー・リップ」といったカードを「ダッドリー・ジェシカ」側からアプローチできるのは非常に魅力的です。
 
「スーパーノヴァ」が入るなら、ほぼ「神速 フラッシュ・ブルース」を選択することはありません。サブ候補のプランとはいえ決まった時の破壊力は抜群、そうなると3枚は入れたいので、抜くカードは「フラッシュ・ブルース」と……
 
撃墜王 ミラクル・エース」2枚です。「エース」は超強力なユニットですが手札とソウルの消耗が激しく、「大悪党 ダーティ・ピカロ」「大戦士 ダッドリー・ジェロニモ」に加えて「スーパーノヴァ」も入るなら2枚で十分でしょう。
 
Gゾーンはこれで決まりです。ではメインデッキを検討していきましょう。
 
写真
 
メインのグレード3のヴァンガードは「ダッドリー・ジェシカ」のままなので、彼女のコール能力の選択肢に入りそうなのは「天舞竜神」の収録カードでは、この2種類。しかし「ダッドリー・イングラム」は「カリギュラ」と同様かそれ以上に「ダッドリー」で固めなければ真価を発揮できません。
 
対して「ダッドリー・ジェッター」は1枚入れておきたいカードです。1回目のストライドでは使えませんが、「ジェシカ」以外にも「ダッドリー・メイソン」で早い段階にコールしておき、Gガーディアンから使うパターンも面白そう。「アクロバット・ベルディ」と1枚交換してみます。
 
写真
 
クラン能力「突撃(チャージ!!)」持ちのG1ではこの2種。どちらも後列からアタック回数を増やせる能力を持っています。《スパイクブラザーズ》はスペリオルコールの範囲が非常に広いため、こういった「このカードにしかできない」能力は少し入れるだけでも大きな効果が望めます。
 
抜くカードはコール頻度の低い「ムードメイカー にゃんるーく」。そしてカウンターブラストが競合している「グロリア」でしょうか。「グロリア」はものっすごい好きなカードなんですが、1枚だけ減らしましょう……
 
写真
 
G2では「メイヘム・タイガー」と「リーサル・フォワード」。どちらも強力かつ独自性の高い能力を持ち、ぜひ採用したいカードです。「リーサル・フォワード」は同じくヒット時能力を持っている「コバルト・インパルス」と交換。
 
「メイヘム・タイガー」はガーディアン退却による高い決定力が持ち味。であれば高パワーの「コー・ホー」を1枚入れ替えるのがよさそうです。「ブルドーザー・ドーブ」もいるので決定力担当は合計3枚のまま。今までの動きを踏襲しつつ、さらに多彩な攻撃ができるでしょう。
 
写真
 
そしてG3です。どちらもアグレッシブで良さそうですが、メイン「ジェシカ」、サブ「ライジング」であることを鑑みれば「アウトレイジ・ラインバック」が「エアフォース・イライザ」との相性も良く、より有用そうです。
 
しかし抜くカードが難しい……こうなったら「ジェシカ&ピカロ」のコンセプトを重視して「ライジング」を1枚抜きましょう!G4に加え、「ベルディ」もいますし何とかなるでしょう。
 
写真
 
最後にファーストヴァンガードを検討しましょう。「メカ・コーチ」は可能性を感じるカードですが、真価を発揮するにはかなり「突撃」に特化する必要がありそうです。
 
また、今入っている「メカ・アナライザー」は2枚あってこそ「ピカロ」の強さが光るカードなので、今回はこのまま「アナライザー」で行きましょう。
 
さあできました!新しいレシピはこんな感じです。

スパイクブラザーズ(「天舞竜神」発売後)

カード名 枚数
大悪党 ダーティ・ピカロ 2
撃墜王 ミラクル・エース 2
大戦士 ダッドリー・ジェロニモ 4
大英雄 ライジング・スーパーノヴァ 3
エアーエレメント シブリーズ 1
エクセレントチアリーダー エイリー 2
ジャガーノート・マキシマム・マキシマム 1
メタルエレメント スクリュー 1
ダッドリー・ジェシカ 4
逸材 ライジング・ノヴァ 1
ブルドーザー・ドーブ 1
ハイブ・メイカー 1
アウトレイジ・ラインバック 1
ウインクキラー・ミザリー 4
ダッドリー・メイソン 3
コー・ホー 1
アックスダイバー 1
ダッドリー・モンティ 1
メイヘム・タイガー 1
リーサル・フォワード 1
アクロバット・ベルディ 3
エアフォース・イライザ 1
フルスピード・スペクター 1
勝利の印 アルマ 3
高嶺の花 ミリー 1
マシンガン・グロリア 2
ダッドリー・ジェッター 1
メカ・アナライザー 2
デビル・ウォッチ 4
チアガール ポーリーン 4
メカ・アドバイザー 3
マジカル・マネージャー 3
ライアー・リップ 1
チアガール アダレード 1

……なんだか1枚枠が増えて禍々しさがアップしているような気もしますが、元からあやしいデッキですしその点もパワーアップしていると考えましょう!
 
とはいえ、ここまでの調整はすべて机上のもの。ファイトしてわかることもたくさんあります。あとは実践あるのみ!
 
そんなわけで今回はデッキ調整の様子をご紹介しました。このコラムを見てくださっている皆さんはコアな方も多く、調整は朝飯前かもしれませんが、「取っ掛かりがなくて……」という方が少しでも参考になればうれしいです。
 
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。

それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!

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中尾 宗也なかお むねなり

さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。

遊宝洞 中尾氏

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