みなさん、こんにちは!第47回となりました、週刊ヴァンガードコラムを書かせていただいております、有限会社遊宝洞・制作の中尾でございます。今週もよろしくお願いします。
さて今回は、先日発売されました「竜皇覚醒」に収録されているユニットたちを使ったデッキの中から、こちらで公開されていないデッキを一つ、ご紹介しましょう。
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「完全なる未来」――。〈十二支刻獣〉を使役するこの特殊なデッキは、クランブースター「運命の歯車」にて登場し、その後《ギアクロニクル》が収録されるたびに少しずつですが確実に強化されてきました。
当初は「別々の〈十二支刻獣〉を12枚」の条件はかなり大変でした。これはそもそも〈十二支刻獣〉の数が少ないことに起因しており、単純に種類数が増えるだけでも、自然と揃いやすくなっていくのです。
その最新版、今回ご紹介する「完全なる未来~竜皇覚醒」はこちらです。
「完全なる未来~竜皇覚醒」 |
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グレード | カード名 | 枚数 |
4 | 機械仕掛けの神 デミウルゴス | 2 |
4 | 超刻龍 ミステリーフリーズ・ドラゴン | 1 |
4 | 超刻龍 オルタード・ドラゴン | 1 |
4 | 時空竜 ワープドライブ・ドラゴン | 2 |
4 | 超刻獣 スプリット・ペガサス | 2 |
4 | 超刻獣 アヴニール・フェニックス | 2 |
4 | クロノタイガー・GG | 2 |
4 | 遡る時乙女 ウルル | 1 |
4 | ハイブロースチーム ラファンナ | 1 |
4 | 時空獣 パンドラ・キメラ | 1 |
4 | 久遠の時乙女 ウルル | 1 |
3 | 刻将 ドラスティック・コロッサス | 4 |
3 | クロノファング・タイガー | 1 |
3 | 刻獣 リプレニッシュ・コアトル | 1 |
3 | 刻獣 オビュラシー・オックス | 1 |
2 | 刻獣 リワインド・タイガー | 3 |
2 | 刻獣使い マニシュ | 2 |
2 | 刻獣 デュプレックス・ドラゴン | 3 |
2 | 刻獣使い ルガル・ウレ | 1 |
2 | 刻獣 バルブレーザー・ドラゴン | 2 |
1 | 刻獣 リボルバー・ドラコキッド | 3 |
1 | スチームテイマー アルカ | 4 |
1 | 刻獣 ニブル・ラット | 4 |
1 | 刻獣 ブリング・ホーク | 1 |
1 | 刻獣使い ネパダ | 1 |
1 | 刻獣使い ヘガルド | 1 |
0 | 刻獣 セントリー・ドラコキッド | 2 |
0 | クロノボレー・ラビット | 1 |
0 | 刻獣 ラッシュ・ボア | 1 |
0 | 刻獣 スラッシュ・ドッグ | 2 |
0 | 刻獣 スラスター・バイソン | 2 |
0 | クロノドーズ・シープ | 1 |
0 | 刻獣 フィックル・モンキー | 1 |
0 | 刻獣 ヒュプノシス・シープ | 2 |
0 | 刻獣使い マーラ | 2 |
0 | クロノセラピー・ハムスター | 2 |
0 | 刻獣使い アンネム | 2 |
「完全なる未来」を目指すこのデッキにおいて、「竜皇覚醒」で強化されたユニットの数は決して多くはありません。しかし、そもそも種類数が重要となるデッキタイプですから、トリガーが増えるだけでも劇的に達成率は高まっていきます。
その中でも新たな〈十二支刻獣〉の1枚である「刻獣 デュプレックス・ドラゴン」は強力な効果を持ちつつ、バインドも確保できる優秀なユニットです。前述のとおり、構築段階でユニットをかなり“散らして”採用していますので、“被り”を減らしつつ、何をバインドすべきかが定まりやすくなります。
登場時能力を使った後は、「超刻獣 スプリット・ペガサス」で「刻獣使い ネパダ」と「刻獣使い へガルド」に“変換”したり、「時空竜 ワープドライブ・ドラゴン」でタイムリープさせてしまうのがよいでしょう。
定番ユニットの「刻獣 リボルバー・ドラコキッド」「刻獣 セントリー・ドラコキッド」も使い方にちょっとコツがあります。セントリーの能力には〈ギアコロッサス〉が必要なので、「刻将 ドラスティック・コロッサス」の余分がない時は積極的にリボルバーをコールし、集めていきましょう。
その際、コールした後のリボルバーが余った時も前述のGユニット2種の出番です。もう1枚のセントリーと「刻獣使い マーラ」とコールすれば、手札やソウルを減らすことなく「完全なる未来」に近づくことができます。
タイムリープの場合は先ほどのデュプレックス・ドラゴンのほか、「刻獣 リワインド・タイガー」や「刻獣使い ルガル・ウレ」あたりがお勧め。またグレード0のユニットはGガーディアン「ハイブロースチーム ラファンナ」でスペリオルコールすることもできるため、常にいろいろな選択肢を用意しておくに越したことはありません。
防御の要となるのはこの2枚、「スチームテイマー アルカ」「刻獣 ニブル・ラット」です。どちらもバインドを増やしつつ、ガーディアンとして活躍してくれるユニットで、アルカはもちろんのこと、ニブル・ラットの方も4枚全力で採用されています。
ニブル・ラットはその能力の構造上、複数枚バインドに行っても何の問題もありませんし、何ならバインドゾーンにある時の“抑止力”こそが最も脅威と言ってよいユニットです。アルカも「竜皇覚醒」にもばっちり再録されている超強力な完全ガードで、こちらも能力が「完全なる未来」とよく噛み合っています。
ある程度なら〈十二支刻獣〉以外のユニットを入れても問題にならないので、このあたりの4枚採用のユニットをバインドゾーンから“戻す”役割として「スチームソルジャー ウンダルル」を採用するのも面白いかもしれません。
ちょっと“狙いすぎ”ではありますが、「クロノタイガー・GG」「超刻龍 ミステリーフリーズ・ドラゴン」も使用可能です。メインヴァンガードの「刻将 ドラスティック・コロッサス」以外のグレード3は一応〈ギアビースト〉でもあります。
本家【クロノファング】ほどリアガードでの連携は使えませんが、バインドゾーンが溜まる速度はそれこそ本家以上ですし、「クロノファング・タイガー」と「刻将 ドラスティック・コロッサス」が揃っている時はこういう“奇襲”も時には有効です。
「超刻龍 ミステリーフリーズ・ドラゴン」は奇襲的に使う以外にも、「完全なる未来」で決まらなかった時などに面白い一手です。シャッフルするので「完全」ではなくなりますが、ガード制限をお見舞いしつつ二度目の「完全なる未来」を狙う……なんていうことも可能です。
まあこの辺りはかなり趣味の領域なので、GB8の「時空竜 ビヨンドオーダー・ドラゴン」を使ってみたり、「時空竜 バインドタイム・ドラゴン」を使うのもよいでしょう。
何かとソウルが必要になりがちなこのデッキで地味に嬉しい追加が「刻獣使い へガルド」「刻獣 スラスター・バイソン」。どちらもソウルが増える能力を持っており、“後から使える”能力であることも重要です。
特にへガルドの方はカウンターチャージもできる上に“山札をシャッフルしない”ため非常によく噛み合っています。「完全なる未来」以外にも前述の裏択であるミステリーフリーズを使う時にもコストを軽減する役割も果たしてくれます。
「鬼神降臨」に続き「竜皇覚醒」の追加によって、「完全なる未来」はかなり実現性の高いものとなりました。さすがに1回目の超越で決まることは稀ですが、2回目であれば相当な割合で炸裂させることができます。
とはいえそんな“高速「完全なる未来」”、うまく使いこなすにはちょっとしたコツ(強欲さ?)が必要です。
「完全なる未来」の真骨頂は大量のトリガーで運命を捻じ曲げる山札操作にあります。トリガーがほとんど積めないなら12枚揃っても即撃ちが最適解とは限りません。1ターン待てば「もっと完全なる未来」になるかもしれないので、ファイトの進行をよく見て判断しましょう。
今回ご紹介したデッキは純度100%にこだわりましたが、5枚程であれば〈十二支刻獣〉以外も採用圏内です。前述のウンダルルのほか、「スチームファイター ナンネア」は驚異的なパワーになりますし、グレード3を〈ギアコロッサス〉にして「刻獣 ブリング・ホーク」を増量し、より防御的なデッキに仕上げるのもよいでしょう。
〈十二支刻獣〉も選択肢が豊富になり、様々なデッキが組めるようになっています。皆さんもぜひ自分の〈十二支刻獣〉デッキを作ってみてくださいね!
さてさて、週刊ヴァンガードコラム、いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたならばうれしい限りです。
よろしければ、是非Twitterなどで感想やご意見などをつぶやいていただけますと幸いです。
それでは、また来週。
スタンドアップ・ヴァンガード!
さまざまなゲームのシステムデザインを手掛ける、有限会社遊宝洞にて制作を担当。『カードファイト!! ヴァンガード』では、カードデザイン・開発に携わる。 |
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